朝日新聞グローブ

朝日新聞グローブ（GLOBE）

朝日新聞グローブは、朝日新聞の朝刊に挿入される特別紙面で、2008年10月に創刊されました。通称GLOBEと呼ばれ、創刊以来、多くの読者に支持されています。特に、2011年4月からは日曜版として発行されており、毎月の特定日の選ばれたテーマに基づく特集記事が特徴です。2016年からは発行頻度が月2回から月1回に変更されるなど、時代の流れに合わせて進化を続けています。現在では中綴じ式の形態を採用し、より親しみやすいデザインとなっています。

最初の編集長を務めたのは、木村伊量氏で、彼は船橋洋一氏と共に創刊を手掛けました。グローブのキャッチコピーは「ブレイクスルー・ジャパン！」であり、このテーマのもとに、国際的な視点から日本の在り方を議論する特集が設けられています。毎号、特定のテーマに沿った記事を通じて、日本と世界の関係について深く探求する内容が展開されており、多くの海外の識者へのインタビューも特徴的です。このような内容は、通常の新聞の枠を超えた独特の雰囲気をもたらしています。

2009年には、紙面が拡張され広告枠が設けられるなど、さらなる発展を遂げ、7月には東京アートディレクターズクラブから2009年度ADC賞を受賞する栄誉に浴しました。最初の発行から2011年の3月までの間、GLOBEは特に第1・3月曜日の朝刊に折り込まれていましたが、4月からは「世界とつながる新日曜版」という新たなキャッチコピーのもと、第1・3日曜日に別刷り形式で発行されるようになりました。この日曜版では、独自の紙質を使用することなく、通常の新聞と同一の紙質で提供されています。

また、2022年4月からは再び朝刊に中綴じされる方式に戻り、第1・3日曜日の特集版が提供されています。これにより、読者は常に最新の情報を手に入れることができる環境が整いました。さらに、2012年2月からは電子版も登場し、月額105円の有料版として提供されています。しかし、朝日新聞デジタルの購読者にとっては利用が無料であるため、より多くの人々に情報が届けられる仕組みとなっています。この電子版には、紙面に掲載されない特別な写真や動画、一部記事の英訳なども含まれ、読者にとって魅力的な選択肢となっています。

2018年6月からは、朝日新聞GLOBE＋（グローブ・プラス）という名称に生まれ変わり、デジタルコンテンツの提供にも力を入れています。これにより、グローブの特集記事をさらに幅広い層に届けることが可能となり、多様な情報源としての役割を果たしています。公式ウェブサイトやSNS（X（旧Twitter）、Instagram、YouTube、Facebookなど）を通じて、最新情報が随時発信されており、読者とのコミュニケーションにも力を入れています。

朝日新聞グローブは、情報の提供を通じて、日本と世界の架け橋となることを目指しており、今後もその使命を果たし続けることでしょう。

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