朝鮮共産党

朝鮮共産党の歴史

朝鮮共産党（ちょうせんきょうさんとう）は、朝鮮半島に存在した共産主義政党で、1925年に設立されました。この党は、当時の日本の統治により大きな困難を経験し、1920年代には4度にわたって再建を繰り返しました。

結成と初期の活動

朝鮮共産党は、1925年4月17日に京城府（現在のソウル特別市）で金在鳳らによって設立されました。この党は秘密裏に結成され、その理念は社会主義に基づいていました。設立直後から、日本の官憲による弾圧を受け、党中央はしばしば壊滅状態となりました。この状況により、党の構成員は海外に逃れることを余儀なくされ、再建運動が続けられました。

第一次再建である第2次朝鮮共産党は1926年に設立され、日中にわたる朝鮮人の拠点を模索しました。しかし、続けて2度の大規模な弾圧が行われ、党は再び壊滅しました。これによって、党のメンバーは新たな構成や連携を模索せざるを得ませんでした。

1920年代の分派

1920年代において、朝鮮共産党は様々な分派を形成しました。アイデンティティを巡る争いは依然続き、活動についての意見の対立が激化しました。特に「上海派」と「イルクーツク派」の対立は顕著で、結果として朝鮮の社会主義運動が混乱したのです。しかし、その中でもいくつかの団体が設立され、労働者や農民の団結を目指しました。

再建運動と戦後の状況

第二次世界大戦後、朝鮮共産党は1945年9月に再建されます。新しい党のリーダーシップのもと、南北に分かれた組織の問題が浮上しました。北部では、ソ連軍の支援を受けた北部朝鮮分局が設立され、その後、北朝鮮労働党へとつながります。一方、南部では混乱が続き、各派閥の抗争が新たに始まりました。

戦後、朝鮮共産党は国の再建に向けて活動を再振り分けし、徐々にその影響力を拡大しましたが、南部では共産主義者に対する弾圧が続き、冷戦時代の動きに翻弄されました。

南北分裂とその後の評価

1948年の朝鮮半島の南北分裂以降、朝鮮共産党の役割は大きく変わり、後に北朝鮮の朝鮮労働党に吸収されることとなります。南朝鮮においては、長い間社会主義者の活動が抑圧されていましたが、最近ではその評価が見直され、独立運動の流れの一部として認識されつつあります。

外交政策や国内の政治情勢に影響を受けながらも、朝鮮共産党は歴史の中で独自の経路をたどり、特に20世紀前半の朝鮮における社会主義運動において重要な位置を占めていました。今後もその影響がどのように評価されていくのか、注目されるところです。

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