朝鮮民主主義人民共和国に対する国際連合安全保障理事会決議の一覧

国際連合安全保障理事会決議：朝鮮民主主義人民共和国への制裁

国際連合安全保障理事会は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の核兵器開発や弾道ミサイル発射などの活動に対し、数多くの制裁決議を採択してきました。これらの決議は、北朝鮮の非核化を促し、地域の平和と安全を維持することを目的としています。以下に、主な決議を一覧で紹介します。

初期の決議

S/RES/82: この決議は、朝鮮戦争の勃発を受けて採択されたもので、朝鮮半島における平和と安全を確保するための初期の措置を規定しています。
S/RES/83: S/RES/82と同様に、朝鮮戦争に関連する決議であり、紛争の早期解決を目指しました。
S/RES/84: この決議も朝鮮戦争に関するもので、国際連合軍の派遣を承認する内容でした。
S/RES/85: 朝鮮戦争に関連し、停戦交渉の開始と平和的解決を促しました。
S/RES/90: 朝鮮戦争後の状況を安定化させ、休戦協定の履行を支援するための決議です。
S/RES/702: これは、冷戦終結後の国際秩序における国際連合の役割を再確認する決議であり、北朝鮮への直接的な制裁ではありません。

核実験とミサイル発射に対する制裁

S/RES/825: 北朝鮮の核拡散に対する懸念を表明し、国際原子力機関（IAEA）の査察を求める決議です。
S/RES/1695: 2006年7月に行われた北朝鮮のミサイル発射実験を受け、北朝鮮にミサイル関連の活動を停止するよう求めました。
S/RES/1718: 2006年10月の北朝鮮による初の核実験を受け、北朝鮮に対する制裁措置を導入しました。この制裁は、核兵器開発や弾道ミサイルプログラムに関わる物資や技術の移転を禁止するものでした。
S/RES/1874: 2009年の北朝鮮による2回目の核実験後、制裁措置を強化しました。金融制裁や貨物検査の強化などが含まれます。
S/RES/1887: 核兵器不拡散に関する決議であり、北朝鮮への直接的な制裁ではありません。核兵器の拡散防止に対する国際的なコミットメントを再確認するものです。
S/RES/1928: 国際連合憲章の原則を再確認し、北朝鮮への直接的な制裁措置はありません。
S/RES/1985: テロ対策に関するものであり、北朝鮮への直接的な制裁措置ではありません。
S/RES/2050: 北朝鮮に対する制裁措置を維持し、その履行を徹底することを求める決議です。
S/RES/2087: 2013年1月に行われた北朝鮮による核実験に対応し、制裁措置を強化しました。
S/RES/2094: 2013年3月の北朝鮮の核実験とミサイル発射に対する制裁措置を強化し、金融制裁やぜいたく品の輸出禁止などを規定しました。
S/RES/2141: テロ対策に関するもので、北朝鮮への直接的な制裁措置ではありません。
S/RES/2207: 北朝鮮の核兵器開発と弾道ミサイル計画に対する制裁を維持し、さらなる挑発行為を抑制することを求めました。
S/RES/2270: 2016年1月の北朝鮮の核実験とミサイル発射を受け、制裁措置を大幅に強化しました。石炭や鉱物資源の輸出制限、金融制裁、個人への制裁対象の拡大などが含まれます。
S/RES/2276: 北朝鮮に対する特定の金融制裁の実施を支援するもので、S/RES/2270の制裁を具体化するものです。
S/RES/2321: 2016年9月の北朝鮮の核実験に対応して、制裁措置をさらに強化しました。石炭輸出の制限強化、特定の個人や団体への制裁措置が含まれます。
S/RES/2345: 北朝鮮の核兵器開発と弾道ミサイル計画に対する懸念を再確認し、制裁措置の履行を求めました。
S/RES/2371: 2017年7月の北朝鮮のICBM発射実験を受け、制裁措置を強化しました。輸出入の制限、金融制裁、労働者の輸出禁止などが含まれます。
S/RES/2375: 2017年9月の北朝鮮による核実験を受け、制裁措置をさらに強化しました。石油製品の輸出制限や繊維製品の輸出禁止などが含まれます。
* S/RES/2397: 2017年11月の北朝鮮のICBM発射を受け、制裁措置を再び強化しました。石油製品の供給制限や北朝鮮労働者の送還などが規定されました。

これらの決議は、北朝鮮の核兵器開発と弾道ミサイル開発に対する国際社会の深刻な懸念を示しており、北朝鮮に非核化への道を進むことを強く促すものです。制裁措置は、北朝鮮の経済活動に大きな影響を与え、その核兵器プログラムに対する資金源を遮断することを目的としています。国際社会は、これらの制裁措置の履行を監視し、北朝鮮との外交対話を継続することで、平和的な解決を目指しています。

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