木の根橋

兵庫県丹波市の天然記念物「木の根橋」

兵庫県丹波市柏原地域には、自然が作り出した驚くべき景観、「木の根橋」があります。これは、奥村川を跨いで伸びる巨大なケヤキの根であり、その特異な形状から、地域住民に親しまれるシンボルとなっています。

巨木の概要

木の根橋を形成するケヤキは、幹の直径が約6メートル、樹高が約22メートルにも達する巨木です。推定樹齢は約1000年とされ、その長い年月を生きてきたことが伺えます。特に注目すべきはその根であり、幅約8メートルの奥村川を自然に跨ぐように伸び、まるで天然の橋のような形状を作り出しています。

木の根橋は、丹波市役所柏原支所の隣に位置しており、アクセスも容易です。その存在感は圧倒的で、訪れる人々を魅了し続けています。

兵庫県の天然記念物

この貴重な自然遺産は、1970年（昭和45年）3月30日に兵庫県の天然記念物として指定されました。これは、木の根橋が持つ学術的価値や景観的価値が認められたことを意味します。

また、2004年には、当時の柏原町がこのケヤキをギネスブックに申請しました。これは、木の根橋のユニークさを世界にアピールしようとする試みでした。

民話

木の根橋には、その独特な形状から生まれた民話が語り継がれています。

「子供の危機を救うために根が伸びた」

というもので、自然に対する畏敬の念や、地域の人々の優しさを感じさせる物語です。


木の根橋は、自然の力強さと美しさを感じさせてくれる貴重な存在です。丹波市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。


関連情報

大ケヤキ（木の根橋） - 丹波市
木の根橋 - 兵庫丹波観光ネットワーク推進委員会

関連カテゴリ

* ウィキメディア・コモンズには、木の根橋に関する画像や動画が掲載されています。

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