木塚敦志

木塚 敦志のプロフィールと経歴

木塚敦志（きづか あつし、1977年7月19日生まれ）は、埼玉県浦和市（現・さいたま市南区）出身の元プロ野球選手であり、現在は野球指導者として活躍しています。彼は横浜ベイスターズで投手としてのキャリアを築き、その後も球団内で後進の指導に力を注いでいます。

プロ入り前の経歴

木塚は1977年に埼玉県で誕生しました。彼の野球人生は小学2年生の頃に始まり、中学校ではさいたま市立内谷中学校に通い、高校は浦和学院高等学校に進学しました。彼がサイドスローに改造されたのは恩師の森士の勧めによるもので、これにより彼は1994年の全国高等学校野球選手権に出場し、力を示すこととなります。

明治大学に進学した木塚は、大学野球においても活躍し、特に4年時にはノーヒットノーランを達成し、日米大学野球選手権大会の日本代表にも選ばれました。1999年のプロ野球ドラフトで横浜ベイスターズから指名を受け、彼のプロ生活が始まります。

プロ入り後の活躍

木塚は2000年にプロデビューし、いきなり初登板で初勝利を挙げました。彼は主に救援投手として起用され、特にシーズン中盤からはクローザーとして活躍しました。また、彼の投球はキレのある直球と多彩な変化球で観客を魅了しました。特に彼の直球は150km/hに達し、サイドスローから繰り出されるスライダーやシンカーも持ち味の一つでした。

彼は2001年に最優秀中継ぎ投手に選出されるなど、実績を重ねていきましたが、体調の問題もあり、特に2002年からは腰痛に悩まされ、登板数が減少しました。しかし、彼は2004年から再び復調し、52試合に登板した後は安定した成績を残しました。2007年にはリーグで2位となる76試合に登板し、中継ぎとしての地位を確立しました。

引退とその後

2009年には久しぶりに一軍に復帰し、成績も改善しましたが、2010年に現役を引退することを決断しました。引退試合では阪神タイガース戦に登板し、最後の瞬間まで全力を尽くしました。

引退後も木塚は横浜DeNAに留まり、一軍投手コーチや二軍投手コーチなどの役割を果たし、若手選手の指導に尽力しました。2023年には球団スタッフに転任しています。

人物像とリーダーシップ

木塚は、厳しい練習を重ねる選手として知られ、チームの若手選手に模範を示し続けました。彼はファンサービスやチャリティ活動にも力を入れ、特に北海道の芦別病院に車椅子や健康機器を寄贈する活動を行ってきました。また、「KIZ20シート」を設け、ファンへ感謝を表す姿勢が評価されています。

彼の独特な投球理論やルーティンも広く知られ、特に「打者に球種がわからないようにグローブをこねる」という技術は同僚からも支持を得ていました。また、引退後も多くの仲間たちから尊敬を集めており、彼の人間性やチームへの貢献が高く評価されています。

木塚敦志は、投手としてだけでなく、指導者としてもその道を築くために努力を続けている、プロ野球界の重要な存在です。

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