木島則夫

木島則夫の生涯

木島則夫（きじま のりお、1925年5月10日 - 1990年4月13日）は、日本の著名なアナウンサー、ニュースキャスター、司会者、そして政治家として幅広く知られています。彼は民社党に所属し、2期にわたり参議院議員を務めました。

出身と教育

東京都に生まれた木島は、旧制横須賀中学（現在の神奈川県立横須賀高等学校）を経て明治学院大学文学部英文科を卒業しました。1948年、彼は読売新聞社の採用試験を受けましたが結果は不合格。そんな中、NHKのアナウンサー採用試験に合格し、彼のキャリアが始まります。

テレビ司会者としての活動

木島はNHKでクイズ番組『危険信号』や生活情報番組『生活の知恵』の司会を担当しました。1964年にNHKを退職した後、日本教育テレビ（現在のテレビ朝日）と局契約を結び、『木島則夫モーニングショー』の初代総合司会を務めます。この番組は、彼の「泣きの木島」という愛称と共に、視聴者から厚い支持を得ました。彼はこの番組を1968年3月まで担当し、その後は日本テレビに移籍して、更なる司会の仕事を続けました。

政治家としての活動

木島は1971年の第9回参議院議員通常選挙に民社党から出馬し、東京都選挙区で当選を果たします。この選挙では多くの強豪候補と競り合い、見事に勝利しました。彼は1977年の第11回参議院議員通常選挙でも再選され、青年婦人対策委員長を務めました。しかし、1983年の第13回参議院議員通常選挙では、他党候補との支持層の重複もあり落選。これを機に、彼は政界から退きました。

晩年と死去

政界を去った木島は癌との闘病生活を送りました。1990年4月13日、彼は癌のため64歳で亡くなりました。彼の死去に際して、勲二等瑞宝章が追贈され、従四位に叙されました。彼の墓所は東京都台東区にある一乗寺にあります。

出演番組

NHK

• - 危険信号
• - 生活の知恵

日本教育テレビ（現・テレビ朝日）

• - 木島則夫モーニングショー（1964年4月 - 1968年3月、総合司会）

日本テレビ

• - 木島則夫ハプニングショー
• - NNNワイドニュース
• - 小川宏ショー（フジテレビ、国会関連リポート担当）

著作

彼はまた著書を数多く執筆しており、主な著書には以下のものがあります。

• - 『おはよう木島則夫です 「モーニング・ショー」こぼれ話』 - 講談社、1966年
• - 『人を動かす話し方 : おしゃべり無器用論』 - 講談社、1966年

木島則夫はその多彩な才能と独自のキャラクターで、多くの人々に親しまれ、影響を与え続けた存在です。また、彼の闘病を描いた木島喜世子の『私と木島則夫の闘い 癌と老いとの2500日』は、彼の人生の一面を知る貴重な作品となっています。

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