木幡村

木幡村（こはたむら）

木幡村は、福島県内に複数存在した村の名前です。現在はいずれも合併により消滅し、別の自治体の一部となっています。

福島県安達郡木幡村

安達郡に存在した木幡村は、現在の二本松市の一部にあたります。この地域は、阿武隈川とその支流が流れる肥沃な土地であり、古くから農業が盛んでした。江戸時代には、二本松藩の領地であり、米や麦、大豆などが生産されていました。

明治時代に入り、1889年の町村制施行により、周辺の村々と合併して木幡村が成立しました。村役場は、現在の二本松市木幡に置かれました。木幡村は、農業を基幹産業とする村として発展し、養蚕や畜産も行われていました。

昭和に入ると、周辺町村との合併の機運が高まり、1955年に二本松町、岳下村、小浜町、新城村と合併し、新たに二本松町となりました。これにより、安達郡木幡村は消滅し、二本松町の一部となりました。その後、二本松町は市制を施行し、二本松市となっています。

現在の二本松市木幡地区には、当時の面影を残す古い家並みや神社仏閣が点在しています。また、農業も依然として盛んであり、米や野菜などが生産されています。二本松市の中心部にも近く、住宅地としての開発も進んでいます。

福島県耶麻郡木幡村

耶麻郡に存在した木幡村は、現在の喜多方市の一部にあたります。この地域は、会津盆地の北部に位置し、豊かな自然に囲まれています。古くから農業が盛んであり、米や蕎麦などが生産されていました。

江戸時代には、会津藩の領地であり、喜多方宿を中心に商業も発展しました。明治時代に入り、1889年の町村制施行により、周辺の村々と合併して木幡村が成立しました。村役場は、現在の喜多方市木幡に置かれました。木幡村は、農業と商業を基幹産業とする村として発展し、酒造業も盛んでした。

昭和に入ると、周辺町村との合併の機運が高まり、1954年に喜多方町、松山村、上三宮村、岩月村、関柴村と合併し、新たに喜多方市となりました。これにより、耶麻郡木幡村は消滅し、喜多方市の一部となりました。

現在の喜多方市木幡地区には、当時の面影を残す古い家並みや蔵などが点在しています。また、農業も依然として盛んであり、米や蕎麦などが生産されています。喜多方ラーメンの店も多く、観光客にも人気のエリアです。

まとめ

福島県には、安達郡と耶麻郡にそれぞれ木幡村が存在しましたが、いずれも合併により消滅し、現在は二本松市と喜多方市の一部となっています。それぞれの地域は、農業を基幹産業として発展し、現在もその面影を残しています。

もう一度検索