木戸川 (船橋市)

木戸川（きどがわ）

概要

木戸川は、千葉県船橋市を流れる利根川水系の準用河川です。その源は船橋市南三咲付近、滝不動駅の西側に位置し、住宅地の地下を東へと流れていきます。大穴南5丁目の高根台さくら公園付近で地上に姿を現し、大穴地区と松が丘の境界を流れながら、住宅地を潤していきます。大穴川、三咲川、神保川といった支流を次々と合わせ、金堀町付近では蛇行しながら、最終的には八千代市との境界で桑納川へと合流します。全長4,151mの流路のうち、地上区間2,700mが準用河川として指定されています。

流域

木戸川の流域は、住宅地が広がるエリアを多く含んでいます。源流部には高根台団地などの住宅街が広がっており、市街化が進んでいます。下流部にはかつて水田地帯が広がっていましたが、都市化の影響で豪雨時には洪水被害が発生するようになりました。

治水への取り組み

木戸川は、2001年の台風15号による被害をきっかけに、治水対策の必要性が高まりました。翌2002年には一部が準用河川に指定され、河川改修事業がスタートしました。それ以前から改修の要望はありましたが、千葉県管轄の桑納川の改修を待つ必要があったため、事業化が見送られていた経緯があります。

2003年には、地域住民や有識者などからなる木戸川整備計画懇談会が設立され、整備計画の策定が進められました。2007年度からは、河川改修が順次進められています。当初は2011年の事業完了を目指していましたが、国庫補助金の減額や用地買収の難航、千葉県道57号千葉鎌ヶ谷松戸線の橋梁架け替えに多額の費用を要することなどから、完了が2015年度まで延長されました。

改修前の河川幅は4〜5mと狭く、大半の区間に梁が渡されていました。改修後はこれを15〜21mまで拡幅し、時間降雨量50mmに対応できる能力を持たせる計画です。また、両岸には幅3mの管理用通路を整備し、水生生物にも配慮した低水路も設置されます。木戸川は、滝不動地区の生活排水の流出先であり、また高根台さくら公園がかつて汚水処理場だったという歴史から、河川水の汚濁も課題となっています。そのため、浸透施設や簡易的な浄化施設の普及も進められるとともに、市内では二重川に続く多自然型川づくりのモデルとして、新たな親水空間の創造を目指しています。

主な橋

木戸川には、以下の橋が架かっています。

木戸川1号橋
木戸川4号橋 - 旧市道豊富古和釜線（歩行者専用）
古和釜橋 - 千葉県道57号千葉鎌ヶ谷松戸線
木戸川2号橋
木戸川5号橋

参考資料

準用河川木戸川整備計画（船橋市）
木戸川整備計画懇談会の概要（船橋市）
木戸川河川整備パンフレット（船橋市）

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