木曜ナイトドラマ

木曜ナイトドラマについて

『木曜ナイトドラマ』は、2008年10月から2011年3月まで放送された日本テレビ系列の連続ドラマ枠です。このドラマ枠は毎週木曜日の23:58から0:38に放送され、読売テレビが制作を担当していました。放送形式はハイビジョン制作に加え、字幕放送も行われていました。

制作背景と枠の移行

元々、『木曜ナイトドラマ』の前身は『バリューナイト』として、様々なバラエティ番組が放送されていました。しかし、視聴率の低迷が続いていたため、2008年10月に連続ドラマ枠へと転換されることが決定しました。この枠が連続ドラマを放送するのは初めての試みであり、過去にバラエティの中でドラマ仕立てのものがあったものの、本格的な連続ドラマはこれが初でした。

また、読売テレビが全国放送の連続ドラマを制作するのは、2003年に放送された月曜22時台のドラマが終了して以来、5年ぶりの復活となり、視聴者に新たな期待を抱かせました。

主な作品と特徴

このドラマ枠の最初の作品は『夢をかなえるゾウ』で、続いて『リセット』や『LOVE GAME』なども放送されました。特に『夢をかなえるゾウ』や『プロゴルファー花』は、全体を通じた連続ストーリーを持っていたのに対し、以降の作品は多くが一話完結型になりました。また、第4弾の『猿ロック』は、数回にわたり同一エピソードを放送する形式をとりました。

面白い点として、作品の話数が一定でなく、場合によっては改編期を跨ぐこともありました。ここで特筆すべきは、第6弾『連続ドラマ小説 木下部長とボク』がオリジナル作品であることで、過去のシリーズは漫画や小説を原作とするものが多かったことに変化をもたらしました。

視聴率と改編の影響

毎年冬のクールには、吉本興業のタレントが主演するドラマが制作され、この傾向は後の『木曜ミステリーシアター』や『木曜ドラマ』にも受け継がれていきます。このドラマ枠では初めて全国ネットのスポンサーが付き、提供クレジットはカラー表示となりました。名称は放送局の番組表や公式サイトで使われていますが、実際の番組内では単に「連続ドラマ」と呼ばれています。

最後の作品とその後

『木曜ナイトドラマ』は第10弾『示談交渉人 ゴタ消し』を最後に終了し、2011年4月からは『木曜ミステリーシアター』としてリニューアルされました。これにより、新たにミステリーの要素を持つオリジナルドラマが放送されることとなりました。この枠の特長の一つに、番組改編期の特別編成による休止がほとんどなく、年末年始特番を除いて継続的に放送される点がありました。

再放送と他局のネット

現在、読売テレビでは月曜日から水曜日の10時25分に再放送されており、木曜日には『木曜ミステリーシアター』の前週分が再放送されています。『木曜ナイトドラマ』は、日本テレビ系列の30局全局で放送され、多くの視聴者に楽しまれました。このように、『木曜ナイトドラマ』は新たなドラマの可能性を開く重要な役割を果たしていたと言えるでしょう。

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