木更津金田バスターミナル

木更津金田バスターミナル

千葉県木更津市瓜倉に所在する木更津金田バスターミナルは、市民から公募された愛称「チバスタアクア金田」として親しまれています。東京湾アクアラインの木更津金田インターチェンジ至近に位置し、木更津市が運営を担っています。

概要

本バスターミナルは、自家用車から高速バスへ乗り換える「パークアンドライド」の推進を目的として、2004年に総工費約8億6千万円を投じて既存のターミナル隣接地に建設されました。主に、木更津市周辺から東京駅、新宿駅、羽田空港、成田空港、そして鴨川方面へ向かう高速バスの重要な結節点となっています。高速バス以外にも、一般路線バス、タクシー、さらには近隣の竜宮城スパ・ホテル三日月への送迎バスなども乗り入れています。

当初は2016年3月の開業を目指していましたが、市とバス運行会社との間で乗り入れに関する調整が難航し、予定よりも3ヶ月遅れた同年6月11日に移転開業しました。開業当初は、東京・新宿・羽田空港・成田空港方面への路線のみの乗り入れでしたが、その後も協議が続けられ、同年9月16日からは品川・川崎・横浜方面への路線も停車するようになりました。

ターミナルに隣接して、かつては「アクアわくわく市場」という食料品店や飲食店が集まる商業施設がありましたが、こちらは2014年3月に閉鎖されています。

利用状況は好調で、2014年度の実績では年間58万人がこのターミナルを利用しています。各方面への便数も増便が重ねられており、特に東京駅方面への発着便は、平日には合計227便に上るなど、活発な利用が続いています。なお、本ターミナルが開業する以前は、東京駅方面への高速バスは「高速金田」バス停から発着していました。

一方で、週末の午後の時間帯には、東京湾アクアラインや金田地区周辺での交通渋滞が慢性化しており、これが高速バスの遅延を引き起こす要因となっています。このため、2019年4月1日のダイヤ改正以降、当面の間、土日祝日の午後に出発する多くの便が本ターミナルを通過扱いとする措置が取られています。

将来的には、高速バスネットワークのさらなる充実と、ターミナルを経由したバス路線の乗り継ぎ利便性向上を目指し、県南の各商工会議所や市民団体などが中心となり、2021年現在、バスターミナルを東京湾アクアライン連絡道路上に移転させる構想が議論されています。

設備

木更津金田バスターミナルには、以下の設備が整備されています。

乗降場（10面）
タクシー乗り場
一般送迎車用ブース
待合室
発券所
ICカードチャージ機
トイレ、多目的トイレ
市営駐車場（隣接）

周辺施設

バスターミナル周辺には、以下のような施設があります。

高速道路施設: 東京湾アクアライン、アクア連絡道の接続点である木更津金田インターチェンジ及び木更津金田本線料金所
駐車場: 木更津市営金田第1・第2駐車場、ナビパーク木更津瓜倉第1など
商業施設: 竜宮城スパ・ホテル三日月、コストコ木更津倉庫店、三井アウトレットパーク 木更津、木更津かんらんしゃパークKISARAPIA、WILD BEACHなど
海岸: 金田海岸（竜宮城スパ・ホテル三日月に併設）、見立海岸、牛込海岸など

関連項目

本ターミナルと同様に、パークアンドライドを目的として設置されたバスターミナルとして、以下の施設があります。

袖ケ浦バスターミナル
君津バスターミナル
* 市原バスターミナル

（注: バス路線に関する詳細情報は変動が多いため、ここでは省略します。）

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