木村亜希子

木村 亜希子

木村亜希子（きむらあきこ、1971年6月28日生まれ）は、日本の声優および歌手として広く知られています。彼女は福井県吉田郡松岡町（現在の永平寺町）で生まれ、音楽と演技に対する情熱を早い段階から育んできました。

生い立ち

木村は二人姉妹の長女として育ち、小学生の頃から音楽に親しんでいました。特に合唱コンクールでは伴奏を務め、人前で表現することの楽しさを知りました。その後も授業中に教科書を音読し、教師に褒められるなど、朗読に対する興味を深めていきました。彼女の出身地である福井弁はあまり強くなかったため、見事な発音が特長です。

声優を目指すきっかけ

中学時代にアニメ映画『アリオン』を見たことで、声優という職業に興味を持つようになりました。テレビやアニメのファンであった木村は、この新たな世界の魅力に引き込まれました。中学では体育部に体験入部しましたが、過去の事故で前歯を失っていたため、不安を感じて吹奏楽部に転向し、ホルンを演奏しました。

進路を考える時期に、声優になりたいという夢を抱きながらも、両親の反対がありました。大学入学後、一旦は養成所に通うことを諦めましたが、両親が東京への進学を許可してくれたことで、埼玉県の教育学部に進学することができました。

音楽と演技の道へ

大学時代、声優への思いは強かったものの、演劇集団に入団することには躊躇していました。授業内で発表会を行い、その際に友人や教師からの反応にも触れて少しずつ自信をつけ始めます。大学4年の際にはNHKの朗読・ナレーション講座を始め、少しずつ声優に向けて進んでいく決意を固めました。

大学を卒業後、テレホンセールスの仕事を経験するも、自己の信念に反し続けられず、実家の母親の助言を受けて辞職。その後、経理事務の仕事に転職しつつ、青二プロダクションの養成所に通い始めました。

デビューとその後のキャリア

難波圭一が主宰する松濤アクターズギムナジウムに通い始め、運良くCDドラマのオーディションに合格し、声優デビューを果たしました。その後は、アニメ『LEGEND OF BASARA』の主人公役として活動範囲を広げ、数多くのアニメ作品に出演します。特に、声優としての初仕事がラジオ番組であったため、毎回の収録で人前で話すことに戸惑いを感じていたといいます。

テレビシリーズ『LEGEND OF BASARA』に携わった頃からは、木村の知名度も上がり、様々な関連イベントやプロモーション活動に参加する機会が増えました。これにより、ファンとのつながりも深まり、仕事への意欲が高まるきっかけとなりました。

現在と私生活

木村亜希子は、今もなお声優業を続けており、幅広いジャンルの作品に出演しています。また、2013年には第一子となる男児を出産したことも公表され、プライベートでは母親としての顔を持ち続けています。特技には合気道（二段）があり、趣味としてはイラストを描くことがあります。

まとめ

木村亜希子は、声優としての活動のみならず、音楽や舞台にも関心を寄せ、演技の素養を深めながら多岐にわたって自己表現を続けています。その道のりは厳しいものでしたが、彼女の強い意志と努力によって、多くのファンに愛される声優としての地位を確立しています。

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