木村俊雄

木村 俊雄

日本の政治家である木村俊雄は、1949年（昭和24年）9月17日に神奈川県高座郡寒川町で誕生しました。現在、同町の町長として4期目を務めています。

経歴

木村俊雄は、生まれ育った寒川町で基礎教育を受け、寒川町立寒川小学校、寒川町立寒川中学校を卒業しました。その後、神奈川県立茅ヶ崎北陵高等学校に進学し、さらに法政大学第一社会学部で学び、1972年（昭和47年）3月に同大学を卒業しました。同年4月、地元自治体である寒川町役場に入庁。以来、企画政策部長、町民部長、総務部長といった町の運営を司る要職を歴任し、長きにわたり地域行政の現場に深く関与しました。2010年（平成22年）3月に町役場での勤務を終えた後は、同年4月より寒川町社会福祉協議会の常務理事を務め、地域の福祉向上にも尽力しました。

町長選挙と多選

長年の行政経験と地域貢献への思いを背景に、木村は2011年（平成23年）8月、任期満了に伴う寒川町長選挙への立候補を表明しました。この選挙で現職の山上貞夫氏を破り、初当選を果たしました。当時の有権者数は38,589人で、投票率は39.51%でした。

その後も木村は町長としての信任を得続け、再選を重ねています。
2期目を目指した2015年（平成27年）8月の選挙では、元平塚市職員の石黒昭雄氏を退け当選。この時の投票率は30.16%と、前回から9.35ポイントの低下が見られました。
3期目の選挙は2019年（令和元年）9月に行われ、木村は元寒川町議会議員の三堀清廣氏との対決を制し、再び当選しました。投票率は26.75%で、前回から3.41ポイントさらに低下しました。
そして、2023年（令和5年）8月の4期目の選挙では、元寒川町議会議長の杉崎隆之氏、元寒川町議会議員の三堀清廣氏の二人を相手に戦い、当選を確実にしました。この選挙の投票率は29.96%で、前回から3.21ポイント上昇しました。具体的な開票結果では、木村俊雄氏が6,125票を獲得し、杉崎隆之氏の4,784票、三堀清廣氏の978票を上回る形となりました。

人物

木村俊雄は寒川町で生まれ育ち、その地を深く愛しています。幼い頃は活発な少年で、近所の上級生たちと駆け回り、時には遊び場を巡って他のグループとぶつかることもあったといいます。早くに父親を亡くし、家族の中で男性としての支えが必要になったことから、地元で働くことを志し、寒川町役場への入庁を決めたという背景があります。

町職員としてのキャリアでは、多様な部署を経験する中で、地元自治体で働くことの意義と魅力に気づかされました。特に都市計画課での勤務は印象深く、「自分が住んでいる町の未来を線引きする」という仕事に、責任の重さと同時に大きな喜びを感じた経験は、その後の政治家としての活動にも繋がる原点の一つとなったようです。

私生活においては、ゴルフを趣味として楽しんでいます。また、健康を意識してか、好きな食べ物として野菜や果物を挙げています。自身の行動や考え方の指針としている座右の銘は「着眼大局、着手小局」。これは、全体像を把握しつつも、実行段階では小さなことから確実に取り組むことの重要性を示しており、木村氏の行政運営への姿勢を反映していると言えるでしょう。

主な政策

木村町政における主要な政策の一つに、消防本部の広域化があります。2019年（平成31年）3月27日、寒川町消防本部を近隣の茅ヶ崎市消防本部に統合するための協議書に調印しました。この取り組みは、2016年2月から先行実施されていた消防司令業務の共同運用で成果が見られたことを受け、更なる効率化とサービス向上を目指すものです。広域連携により、火災や救急現場への到着時間短縮や、消防体制全体の効率化、関連費用の削減といったメリットが期待されています。この統合運用は、準備期間を経て2022年（令和4年）4月1日より正式に開始されました。木村自身は、この消防広域化について、「超高齢化社会が進む中でも、住民が安全・安心に生活できる地域環境を維持するためには、このような広域連携による消防力の強化と効率化が不可欠である」との認識を示しており、今後の地域社会の課題に対応するための重要な施策と位置づけています。

木村俊雄は、地元出身者としての深い理解と、長年培ってきた行政経験を活かし、寒川町の発展と住民福祉の向上に尽力しています。多選を重ねる中で、町政の継続性と安定を保ちつつ、新たな課題への対応も進めています。

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