木村惠司

木村 恵司（きむら けいじ）氏は、1947年（昭和22年）2月21日に埼玉県浦和市（現在のさいたま市）に生まれた日本の実業家です。埼玉県立浦和高等学校を経て東京大学経済学部経営学科で学び、卒業後、不動産大手である三菱地所株式会社に入社しました。

1970年にキャリアを開始した木村氏は、三菱地所社内で着実に昇進を重ねました。2000年には取締役企画本部経営企画部長に就任し、会社の戦略策定に関わる重要な役割を担いました。その後も、2003年には取締役兼常務執行役員企画管理本部副本部長、2004年には専務執行役員として海外事業部門を担当するなど、経営の中枢で経験を積みました。

2005年、木村氏は三菱地所の代表取締役社長に就任し、約6年間にわたり同社の経営を主導しました。社長在任期間中、国内外における事業展開や、時代の変化に対応した都市開発などを推進しました。2011年には代表取締役会長に退き、以後2017年までの6年間、会長として経営陣への助言や対外的な活動などを通じて、同社の更なる発展に貢献しました。

Mitsubishi地所での経営トップとしての実績に加え、木村氏は不動産業界全体や経済界の発展にも深く関与しました。2006年には社団法人日本ショッピングセンター協会会長、2011年には一般社団法人不動産協会の理事長に就任し、業界団体のリーダーとして政策提言や活性化策の推進に尽力しました。また、2012年には経済界の主要団体である公益社団法人経済同友会の副代表幹事も務め、日本の経済政策にも影響力を行使しました。

さらに、その知見と実績は公共分野でも求められ、2016年には国家公安委員会委員に就任し、治安維持や警察行政に対する提言を行うなど、国の重要な機関の一員としても活動しました。同委員は2021年に退任しています。

多方面で活躍する中で、母校である埼玉県立浦和高等学校の同窓会第9代会長（2016年）、公益財団法人日本相撲協会評議員（2018年）、一般社団法人東京ビルヂング協会会長（2019年）など、様々な組織の要職を歴任しています。

2017年に三菱地所の取締役会長を退任した後も、特別顧問として同社との関わりを保ちつつ、多様な分野でその経験と識見を活かし続けています。

木村恵司氏のキャリアは、三菱地所での要職を経て経営トップに至った path を軸に、不動産業界、経済界、そして公共分野に至るまで、幅広い領域でリーダーシップを発揮した実業家としての歩みを示しています。

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