木村重太郎

木村 重太郎（きむら じゅうたろう）



木村重太郎は、1968年5月12日に熊本県宇土市で生まれた、日本の野球選手です。ポジションは投手であり、彼のキャリアは高校から始まり、アマチュア野球を経てプロの舞台でも活躍しました。特に1996年に行われたアトランタオリンピックでは、日本代表チームの一員として参加し、その存在感を示しました。

経歴


木村は鶴城中学校を経て熊本工業高校に進学しました。この高校時代には、選手権大会に出場し、特に3年時の夏には、二番手投手として横浜商業高校戦や広島工業高校戦に登板しました。横浜商業戦での勝利に大きく貢献しましたが、広島工業戦では惜しくも敗退してしまいました。

高校卒業後、木村は鹿屋体育大学への進学を志しましたが、残念ながら試験に不合格となりました。そのため、1987年に社会人野球の強豪、東芝に入社しました。しかし、東芝内での競争は非常に厳しく、なかなかエースの座を掴むことができませんでした。1991年、チームが優勝した都市対抗では同じ年に卒業した杉山賢人がエースとしての役割を果たしました。1993年には、東芝が都市対抗に出場できなかったため、いすゞ自動車の補強選手として出場しました。

アトランタオリンピック


1996年には、アトランタオリンピックの野球日本代表に選出されました。この大会では、チーム唯一のサイドスロー投手として参加し、登板数はチームでも最多の6試合を記録しました。特に印象深かったのは、予選リーグの対アメリカ戦での出来事で、彼は三澤興一からバトンを受けて登板しましたが、トロイ・グロースなどに3連続本塁打を浴び、その後1死も取れずに降板しました。この試合は日本がコールド負けを喫する悔しい結果となりました。

その後の対ニカラグア戦では二番手として登板し、3回1/3を投げて2失点し、勝利投手となりました。これにより、チームは連敗を3で止めることができました。決勝のキューバ戦では、杉浦正則に代わって2回途中から登板し、3回1/3を投げる中で7三振を奪いましたが、ルイス・ウラシアに2ランを浴びてしまい、自責点2の内容となりました。

引退後


引退した後も木村は東芝での社業を続け、時折野球教室の講師として後進の指導に当たっていると言われています。彼の経験は、若い選手たちにとって貴重な学びの場となっています。

脚注



外部リンク


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