木澤克之

木澤 克之（きざわ かつゆき）

木澤克之は、1951年8月27日に東京都新宿区に生まれた日本の弁護士です。彼の父は零細企業の経営者として家庭金物卸売業を営んでおり、若き彼は父の姿を見て弁護士になる決意を固めました。学業面では、新宿区立鶴巻小学校を卒業した後、立教中学校、そして立教高等学校に進学し、同校を卒業しました。1974年には立教大学法学部法学科を卒業し、その後の1975年に司法修習生としての道を進みました。

木澤は1977年に弁護士登録を果たし、東京弁護士会に所属すると、その後のキャリアでは様々な要職を歴任します。1987年には立教大学法学部で非常勤講師として教壇に立つようになり、1992年には蔵王産業株式会社の監査役を務めました。2000年には最高裁判所司法研修所で民事弁護の教官に任じられ、法曹界での教育にも力を注ぎました。

2004年からは立教大学法務研究科の特任教授も務め、同時に日本弁護士連合会の司法修習委員会のメンバーや東京弁護士会の司法修習委員会の委員長として弁護士の教育と研修に関与しました。また、2007年からは学校法人立教学院の評議員としても活動し、2016年7月には安倍晋三内閣によって最高裁判所判事に任命されることになりました。

彼の任命後、2017年10月22日に行われた最高裁判所裁判官国民審査においては、罷免を可とする票が4,395,199票、罷免を可とする率が8.02%という結果で、信任を受けました。その後、2021年8月に最高裁判所判事としての定年退官を迎えました。退官後の2021年12月には学校法人加計学園の監事に就任し、2023年には春の叙勲で旭日大綬章を授与されています。

木澤克之は、そのキャリアを通じて多くの法的実績を残し、教育機関でも指導者としての役割を果たしてきました。現在も法曹界や教育界において重要な役割を果たし続けています。

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