未来ノスタルジア

未来ノスタルジア：時空を超えた恋物語

『未来ノスタルジア』（略称：みらノス）は、Purple Softwareより2011年9月2日に発売された18禁美少女恋愛アドベンチャーゲームです。キャッチコピーは「さあ、行こう。未来で、なつかしい君が待っている――」。発売は当初予定から延期され、幾多の困難を乗り越えて、ついに世に送り出されました。2013年には新装版パッケージも発売され、根強い人気を誇る作品となっています。

物語のあらすじ

主人公、工藤陽一はごく普通の高校生。わずかな超能力を持ちながらも、平凡な日々を送っていました。しかし、ある春休みの日、季節外れの桜吹雪の中で、謎の少女・杏奈が現れます。彼女は陽一に「私はあなたに未来で振られた女よ」と告げるのです。

この出会いをきっかけに、陽一の日常は一変します。幼なじみの仲間たち、陽一の命を狙う巫女・伊織、そして数年ぶりに同居することになった義妹の野乃と日奈乃。さらに、謎めいた杏奈の存在。これらの出会いが絡み合い、陽一の「新しい未来」が動き出します。物語は、過去と未来、そして時空を超えた絆を丁寧に描き、プレイヤーを惹きこんでいきます。

登場人物

主人公

工藤陽一：私立桜星学園2年生。お人好しで、幼なじみの仲間の中では力仕事や雑用を担当することが多いです。一人暮らしでしたが、物語開始と同時に義妹たちと同居することになります。シスコン気質で、妹思いの優しい性格です。家事が苦手で、一人暮らしの頃は喫茶店で食事をすることが多かったようです。代々受け継がれる超能力を持っており、小さな物体を動かす程度しか使えませんが、物語に重要な役割を果たします。

ヒロイン

杏奈：陽一の前に突然現れた謎めいた少女。陽一より一つ年上。ハイテンションで冗談めかした言動が多い反面、意味深な発言をすることも。高い超能力を持っており、瞬間移動も可能です。最初はテント暮らしでしたが、陽一の助けで喫茶店で働くようになります。
春日伊織：桜星学園2年生。町外れの神社に住む巫女。成績優秀で美人ですが、陽一を敵視しており、たびたび銃（エアガン）を向けます。杏奈と互角の超能力を持ち、陽一の行動を予知する能力も持っています。
羽鳥詩：陽一の幼なじみ。大企業「HATORI」の一人娘。家事は苦手で、勉強や運動も得意ではありませんが、可愛らしい性格で周囲から愛されています。
工藤野乃：陽一の義妹で双子の姉。陸上部のエースで、学園のアイドル的存在です。陽一を慕っており、ストレートな愛情表現をします。勉強は苦手です。
工藤日奈乃：陽一の義妹で双子の妹。クールで落ち着いた性格。頭脳明晰で、将来の学生会長を目指しています。家事を得意とし、姉とは正反対の性格ですが、姉妹仲は良好です。

サブキャラクター

真田かなた：陽一の幼なじみで、喫茶店「はなればなれ亭」の看板娘。お人好しですが、ドジな一面も。学生会副会長を務めていますが、会長の雫から多くの仕事を押し付けられています。
星河雫：陽一の従姉。学生会長を務める美人ですが、人使いが荒い一面も。陽一の超能力を知っている数少ない人物の一人です。
加勢冬弥：陽一の幼なじみ。いじられキャラで、ナンパを繰り返していますが、いつも失敗しています。
羽鳥映：詩の兄。海外を転々としており、しばしば音信不通になります。
春日ハル：伊織の母。看護婦で、学園の陸上部のコーチも務めています。
クロ：工藤家に仕える化け猫。超能力者とテレパシーで会話ができます。

スタッフ

企画・原案：鏡遊、キャラクターデザイン・原画：克、siki、シナリオ：鏡遊、tiro、ディレクター：湯、プロデューサー：石川泰

音楽

オープニングテーマ：「未来ノスタルジア」（作詞：石川泰、作曲・編曲：安瀬聖、歌：橋本みゆき）、エンディングテーマ：「未来図」（作詞：石川泰、作曲・編曲：斎藤悠弥、歌：浅葉リオ）

未来ノスタルジア