未来広告ジャパン!

未来広告ジャパン! について

『未来広告ジャパン!』は、2015年4月2日から2023年3月15日までNHK Eテレで放送された、小学校5年生向けの社会科教育番組です。字幕放送と副音声による解説放送も実施されていました。

この番組は、小学校5年生向けの社会科番組として、かつて放送されていた『日本とことん見聞録』以来、「日本」「ジャパン」という言葉がタイトルに含まれている点が特徴です。

2018年度以降は新作の制作は行われず、「第2期 Tan-Q編」のリピート放送が行われていました。その後、新番組『ズームジャパン』の開始に伴い、2023年3月をもってテレビ放送とネット配信が終了し、約8年の歴史に幕を閉じました。

番組タイトルが、同時期にテレビ東京系で放送されていた『未来世紀ジパング』と似ている点も特徴的です。

番組概要

番組の舞台は、CM制作会社である『ジャパン広告社』です。ジャパン広告社が新規プロジェクトとして、「日本の今を20のテーマで深く取材し、CMの形にまとめて発信する」という企画を立ち上げ、CMを通じて日本の未来を共に考えることを目指していました。

2015年4月2日には、第1回「日本の国土」の先行放送が行われました。

前々番組の『日本とことん見聞録』や前番組の『社会のトビラ』では、NHKが持つ豊富な映像資料を用いて、日本の社会の動きを分かりやすく解説していました。しかし、『未来広告ジャパン!』では、映像資料に加えて、出演者がCMディレクターとしてCM制作や現地取材を行い、日本の自然環境や人々の活動を伝える形式が採用されました。これにより、子供たちが自ら考える力を育てる「課題解決型」の番組を目指していました。

テレビ放送・ネット配信の停止と再開

2017年1月20日、出演者の不祥事により番組のテレビ放送とインターネット配信が一時停止されました。代替番組として、前番組の『社会のトビラ』が復活し、インターネット配信が開始されました。Eテレでは、2017年1月25日から3月15日まで4回分が放送されました。

その後、同年4月からは、出演者を変更し、新シリーズとして再開されました。

キャスト

キラト
演 - 若山耀人
ジャパン広告社のCMディレクターで、カノの後輩。
ミツキ
演 - 遠藤三貴
ジャパン広告社の局長秘書で、CMディレクターをサポートする。
芋洗坂
演 - 芋洗坂係長
ジャパン広告社のプロジェクト局長。番組の最後には踊りながらどこかへ行ってしまう。
カノ
演 - 狩野英孝
ジャパン広告社のCMディレクター。パイロット版から2016年度まで出演。
Tan-Q
声 - 真殿光昭
CM制作ロボット。2017年度から出演。

放送時間

2015年4月2日 - 2023年3月15日
木曜日 9:00 - 9:10（同日15:30 - 15:40に再放送）

パイロット版

パイロット版は、「高い土地と低い土地」というサブタイトルで2014年12月30日の9時 - 9時10分に放送されました。

主な相違点

レギュラー版の舞台は「ジャパン広告社」ですが、パイロット版の舞台は「未来広告ジャパン！社」でした。
レギュラー版ではカノとキラトが新規のCMプロジェクトメンバーですが、パイロット版ではカノが制作したCM映像に対して、キラトが取材した内容を織り込む形式でした。
レギュラー版での芋洗坂係長の役柄はプロジェクト局長ですが、パイロット版では「未来広告ジャパン！社」の社長でした。
パイロット版の番組タイトルロゴとセットは、レギュラー版と大きく異なっていました。

放送リスト

第1期 カノ編
第2期 Tan-Q編

スタッフ

ナレーション - 濱中博久
解説放送 - 松本保典
タイトルCG - ぬQ
テーマ音楽 - 小倉昌浩
制作・著作 - 日本放送協会

外部リンク

* 未来広告ジャパン！ - NHK放送史

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