未練〜STILL〜

やしきたかじんの「未練〜STILL〜」は、彼の音楽キャリアを代表する楽曲の一つであり、1988年3月21日に15枚目のシングルとしてリリースされました。

この楽曲は、コンサートでの定番曲として長年ファンに愛され続けており、当初は「スティル未練」や「〜STILL〜未練」といった名称でも呼ばれていました。楽曲の初出は、オリジナルアルバム『ICHIZU』に収録されたバージョンです。

アルバム版とシングル版では、編曲が異なる点が特徴です。アルバム版は鹿紋太郎と高田弘が編曲を手掛け（高田弘はStrings編曲を担当）、シングル版は萩田光雄が編曲を担当しています。編曲の違いによって、楽曲の雰囲気が異なっているのが魅力です。また、ポリスターレコードへ移籍後の1996年には、アルバム『TAKAJIN DO MY BEST』にて芳野藤丸の編曲によるリメイクバージョンが収録されています。

このシングルは、8cmCDの発売が開始されたタイミングでのリリースでもあります。また、ライブアルバム「わが輩は歌手である〜たかじんソング&トークライブ〜」と同日に発売されました。

収録曲は以下の通りです。

1. 未練〜STILL〜 [04:15]
作詞・作曲：鹿紋太郎、編曲：萩田光雄
2. カウント・ダウン [04:26]
作詞・作曲：鹿紋太郎、編曲：鹿紋太郎

「未練〜STILL〜」は、失恋の痛みを抱えながらも、忘れられない相手への未練を断ち切ろうとする心情を切々と歌い上げたバラードです。たかじんの情感豊かな歌声と、萩田光雄によるドラマティックなアレンジが、楽曲の魅力を最大限に引き出しています。一方、「カウント・ダウン」は、別れの時が迫る中で、二人の関係が終わることを受け入れられない心情を描いた楽曲です。鹿紋太郎自身が編曲を手掛け、切ないメロディーと歌詞が、聴く人の心を締め付けます。

このシングルは、たかじんの音楽性を語る上で欠かせない作品であり、彼の歌唱力と表現力の高さを改めて感じさせてくれます。また、アルバム版とシングル版、そしてリメイク版と、様々なバージョンが存在することで、それぞれの魅力を楽しむことができるのも、この楽曲の魅力の一つと言えるでしょう。

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