末吉俊信

末吉俊信のプロ野球人生

末吉俊信（すえよし としのぶ、1927年2月11日 - 2016年2月24日）は、福岡県出身のプロ野球選手で、投手として知られています。彼は特にサイドスローのフォームを持ち、カーブやシュートを得意としました。

学生時代と早稲田大学

福岡県立小倉中学校を卒業後、末吉は松山海軍航空隊に参加しました。戦後、復員後は八幡製鐵に就職。この時期、1947年には早稲田大学に進学します。大学では野球部に所属し、主にエースとして活躍しました。東京六大学野球リーグでは、在学中に5回も優勝を果たし、1950年春季リーグからは3連覇を達成しました。彼の通算成績は83試合登板で44勝20敗であり、リーグ歴代でも上位の成績を残しました。

プロ入りとその後の活躍

末吉は卒業時に毎日オリオンズからの勧誘を受け、その契約金と月給の好条件で1952年にプロ入りします。彼のデビュー戦は同年3月25日で、以降数々の活躍を見せました。1952年にはオールスターゲームにも出場し、この年の成績は6勝でした。しかし、次第に故障が続き、2年目以降は思うように成績を残せず、1954年限りで引退することとなります。

引退後のキャリア

プロ選手としてのキャリアを終えた後、末吉は毎日新聞社の社会部で記者として勤務しました。結婚も果たし、1966年には伊勢丹の関連会社に転職し、1971年からはモダンファニチャーセールスの代表を務めるなど、多岐にわたるキャリアを築きました。1976年からは伊勢丹会館の取締役としても活躍しました。

記録と栄誉

末吉のプロ野球での記録としては、オールスターゲーム出場が1回、背番号は21でした。彼の成績は、実際の試合での登板数や勝利数とともに、彼自身の野球人生を物語る重要な指標となっています。さらに、歴史的な早慶戦においても、その活躍は記憶に残るものです。

参考文献

彼に関連する書籍には、富永俊治による『早慶戦百年 激闘と熱狂の記憶』や、近藤唯之による『背番号の消えた人生』などがあります。

末吉俊信の野球人生は、数多くの記憶とともに、今もなお多くの人々に語り継がれています。彼の才能や努力は、多くの後進に引き継がれることでしょう。

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