末永真史

末永真史: 元プロ野球選手からスカウトへ

末永真史（すえなが まさふみ、1981年6月8日生まれ）は、佐賀県出身の元プロ野球選手で、主に外野手として活躍しました。現在は広島東洋カープの九州地区担当スカウトとしてその経験を活かしています。

経歴

プロ入り前

末永は小学4年生の時に野球を始め、佐賀県立佐賀東高等学校で名を馳せました。彼は第81回全国高等学校野球選手権大会に出場し、そこでの経験は彼の成長に大きく寄与しました。高校時代には通算で18本の本塁打を記録し、その実力を示すことができました。1999年のドラフトで広島東洋カープから4位指名を受け、晴れてプロ入りを果たしました。

プロでのキャリア

プロ入り以降、末永は色々な試練に直面しました。2003年9月27日の対読売ジャイアンツ戦でプロ初安打を本塁打で飾り、期待が高まりましたが、一軍に定着することは容易ではありませんでした。2007年シーズンは出場機会すらない年となり、彼は挫折を味わいます。しかし、2008年にはウエスタン・リーグで22盗塁を記録し、盗塁王に輝きました。この年に彼の存在感は再び注目されることとなりました。

2009年には打線の不振の中、一軍に昇格。7月3日の横浜ベイスターズ戦では初めての先発出場を果たし、2本の適時打を含む4安打の活躍を見せ、チームの勝利に貢献しました。このシーズンでは得点圏打率.487を記録し、その打撃力が再び注目されました。しかし、2010年から2012年にかけては外野手の競争が激化し、出場機会が減少しました。

2012年10月には戦力外通告を受け、他球団からのオファーが得られず、12月に現役引退を表明しました。引退後は広島東洋カープのスカウトとして、特に自身の故郷である九州地区を担当しています。

人物とエピソード

高校時代から「前田二世」の異名を持つ俊足巧打の選手であり、「赤いイチロー」とも称されています。すばらしい打撃技術が評価される一方で、頻繁な怪我に悩まされ、一軍での定着が難しい時期も多くありました。また、彼の好きなテレビ番組にはプリキュアシリーズがあり、これは自身の娘と一緒に見ているうちにハマったと語ります。2012年に自由契約となり前田智徳からは「どこで道を間違えた」とのコメントが寄せられています。

記録と背番号

末永のキャリアは多くの記録が残されており、初出場は2002年4月7日の対中日ドラゴンズ戦でした。プロ初安打や初本塁打もすぐに記録され、プロ生活をスタートさせました。彼は一貫して背番号51を着用し続けました。

末永真史は、現在も広島東洋カープにおいて重要な役割を担っており、その経験と知識を次代の選手育成に日々活かしています。

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