末永蒼生

末永蒼生のプロフィールと活動

末永蒼生（すえなが たみお、1944年 - ）は、日本の長崎県から生まれ育ったアーティストであり、美術教育者としても広く知られています。彼は、「色彩学校」という講座を主宰し、色彩に関する教育や心理的研究に力を入れています。

略歴

1944年、東京に生まれた末永は、少年時代を長崎で過ごしました。1960年代に入ると、彼はアートグループ「視覚」や「告陰」の設立に関わりました。これらのグループは、日本における前衛芸術やカウンターカルチャーの流れの中で重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

美術活動と並行して、彼は「日本児童画研究会」にも参加しました。ここで彼は「子どもたちのアトリエ」を開設し、色彩心理を基にした無意識の探求を進めました。1970年代からは大人を対象としたワークショップを実施し、特に「色彩学校」を通じて多くの人々に色の持つ心理的な影響を教育しています。

近年、彼は東日本大震災の被災者に向けた支援活動を行い、特にアートセラピーによる心のケアに注力しています。彼のボランティアグループは、困難を抱える人々に対して、アートを通じた癒しを提供し、傷ついた心の回復を図る活動を行っています。

著書

末永は多くの著作を手掛けており、彼の作品は色彩や心理学、そしてアートセラピーに関する深い洞察を提供しています。以下に、彼の主な著書をいくつか紹介します：

• - 『ウルトラ・トリップ』長髪世代の証言! 1971年、大陸書房
• - 『生きのびるためのコミューン』幻覚宇宙そして生活革命 1973年、三一書房
• - 『色彩自由自在』1988年、晶文社
• - 『青の時代へ』1991年、ブロンズ新社
• - 『色彩心理の世界』1998年、PHP研究所
• - 『自分を活かす色、癒す色』1998年、東洋経済新聞社
• - 『心を元気にする色彩セラピー』2001年、PHP研究所
• - 『色彩記憶』2002年、PHP研究所
• - 『自分力を高める色彩心理レッスン』2005年、ナツメ社
• - 『クレヨン先生と子どもたち』2006年、ソフトバンククリエイティブ
• - 『絵が伝える子どもの心とSOS』2010年、講談社

これらの著作を通じて、末永は色と心理の関係についての理解を深める手助けをしてきました。彼の作品や活動は、アートが持つ力を再評価し、心の健康に寄与する重要な資源となっています。

参考文献

また、以下の参考文献が末永の思想や活動を深く知る手助けとなるでしょう：

• - 「やさしいかくめい」シリーズ(1)リアリティ プラサード編 1978年、草思社
• - 「いのちのレポート1980」出産・子育て・そして性をひらく やさしいかくめいシリーズ2 1979年、プラサード出版
• - 「スペクテイター」Vol.29 ホール・アース・カタログ<前編> p118 2013年、幻冬舎

末永蒼生の活動は、アートが人々の心に与える影響を探求し、次世代に受け継がれるべき貴重なものです。彼の仕事と情熱は、アート教育や心理的支援の新しい形を創出し続けています。

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