末結希

末 結希

末 結希（すえ ゆうき）は、日本の女子ラグビーユニオン選手である。1993年11月3日に長崎県で生まれた。現在、国内トップリーグの一つで活動する三重パールズに所属しており、チームのフォワード陣の中で重要な役割を担うプロップ（PR）のポジションを務めている。身長162cm、体重60kg。

経歴

彼女のラグビーとの出会いは早く、わずか3歳という幼少期にそのキャリアをスタートさせた。長崎県で育ち、学生時代は長崎県立長崎西高等学校で学んだ。高校卒業後、2012年に東京学芸大学に進学。大学でもラグビーを続け、競技者としての基礎をさらに強固なものにした。大学時代の練習や試合を通じて培われた経験は、その後のキャリアに大きな影響を与えた。2016年に東京学芸大学を卒業した後、彼女は熊谷市職員として社会に出る道を選んだ。これは、トップレベルで競技を続けながらも、社会人としてのキャリアを築くという、多くの女子選手が選択するキャリアパスの一つである。熊谷市職員として働きながら、競技と仕事の両立を図る日々を送った。

代表歴

選手としてのハイライトの一つは、日本代表への選出である。末選手は、スピードとフィットネスが求められる7人制女子日本代表に選出された経験を持つ。この経験は、15人制とは異なるラグビーの側面を経験する機会となった。さらに、より伝統的でフィジカルな15人制女子日本代表としてもプレーしており、特に2017年にアイルランドで開催された女子ラグビーワールドカップ2017の日本代表スコッドに名を連ねたことは、彼女のキャリアにおける最も大きな功績の一つと言えるだろう。世界の強豪が集まるワールドカップという最高峰の舞台での経験は、選手としての知見を広げ、技術やメンタル面での成長を促した。日本代表として国際試合を経験したことは、彼女のラグビー人生において貴重な財産となっている。

現在の活動と展望

プロップは、スクラムの最前列で相手パックと組み合う、フォワードの中でも特に強力なフィジカルと巧みな技術が求められるポジションである。セットプレーの要であり、ブレイクダウンなどの密集局面でも重要な役割を果たす。三重パールズでプロップを務める末選手は、これらの局面でチームを支え、勝利に貢献している。

彼女のこれまでの道のりは、長崎県立長崎西高等学校や東京学芸大学ラグビー部といった教育機関での熱心な活動、そしてラグビー女子日本代表、7人制ラグビー女子日本代表といったナショナルチームでの挑戦に彩られている。長崎県出身のラグビー選手として、また女子ラグビー界のリーダーの一人として、彼女の今後のさらなる活躍、そして日本女子ラグビーの発展への貢献が期待される。

もう一度検索