本庄水管橋

本庄水管橋の概要

本庄水管橋（ほんじょう すいかんきょう）は、大阪市の北区豊崎と淀川区西中島を結ぶ重要な水道インフラであり、かつて淀川に架かっていました。この橋は、大阪市水道局によって1911年に完成され、淀川右岸にある柴島浄水場から都市部への水を届けるための配水幹線として利用されました。

橋の構造

本庄水管橋の全長は296メートルで、36メートルのスパンを持つ8径間の鋼単純プラットトラス橋です。この橋には、口径42インチ（約1,067mm）および口径45インチ（約1,143mm）の2種類の大口径鋼管が取り付けられていました。橋脚部分は15.4メートルの高さでレンガ積みであり、その上に4.6メートルの高さの鋼製トラスが載っています。添架された鋼管は、明治時代後期に国内で初めて製造されたリベット接合鋼管であり、各鋼管はフランジ接合によって組み立てられていました。

水管橋の運用と歴史

本庄水管橋は、長い間水の供給に寄与してきましたが、その北端が淀川の流れに突然消えているように見えるのは理由があります。1971年には淀川の治水計画が見直され、河川幅が120メートルから300メートルに広がりました。その際、右岸側の橋台が河川の流水部分となることにより、このような形になったのです。

また、2005年には下流側に新しい水道管路が設けられ、既存の本庄水管橋は運用を休止することとなりました。その後、2017年からは上部工や下部工（A2橋台）の撤去工事が進められています。この橋は、土木学会選奨土木遺産としても認定されており、その重要性が評価されています。

周辺の施設

本庄水管橋の周辺にも他の重要な橋が存在します。上流側には新淀川大橋があり、国道423号（新御堂筋）が通っています。そして、下流側には新淀川橋梁があり、阪急神戸本線、阪急宝塚本線、阪急京都本線が交差しています。これらの橋は本庄水管橋と同様に、地域の交通に密接に関わっている実績があります。

位置情報

本庄水管橋は淀川河口から約8.2キロメートルの地点に位置し、地域の水供給の拠点として目覚ましい役割を果たしてきました。その歴史と役割は今後も語り継がれていくことでしょう。

この水管橋は、その架設当時の技術が結集されたものであり、時代を超えて多くの人々に水を供給した貴重なインフラであると言えるでしょう。

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