本渡市立下浦中学校

本渡市立下浦中学校について

本渡市立下浦中学校は、熊本県本渡市（現在の天草市）下浦町に位置していた公立の中学校です。この学校は、1947年（昭和22年）の学制改革により創立され、その後43年にわたって地域の教育に貢献しましたが、1990年（平成2年）3月末で閉校し、「本渡市立本渡東中学校」に統合されました。

学校の歴史と沿革

創立からの歩み

本渡市立下浦中学校は、1947年4月22日に新制中学校「下浦村立下浦中学校」として創立され、当初は下浦村立下浦小学校に併設されていました。1951年には校舎を新築し、最終的な所在地に移転しました。1954年には、周辺地域の合併により「本渡市」が発足し、それに伴い「本渡市立下浦中学校」と名称を改めました。

学校は1971年に新校舎が完成し、教育環境の整備が進みましたが、1990年の統合に伴い、閉校を迎えることとなりました。校舎は解体され、跡地は「天草市下浦町運動広場」として整備されています。この地域には体育館や閉校記念碑が残っており、当時の歴史を今に伝えています。

校訓と校章

下浦中学校の校訓は「克己・誠実・融和」であり、生徒たちはこの校訓を支えに成長していきました。校章はペン先を背景にして「中」の文字が中央に配置されており、学びの象徴として位置付けられています。校歌は作詞・作曲共に緒方太助によるもので、三番までの歌詞には校名が繰り返し登場し、地域への愛着を表しています。

通学区域の変遷

下浦中学校の通学区域には、当初、本渡市立下浦第一小学校と本渡市立金焼小学校が含まれていました。しかし、両小学校はそれぞれ2012年に閉校し、天草市立本渡東小学校に統合されました。このように、通学区域の変化は学校の歴史にも大きな影響を与えています。

学校の遺産とアクセス

本渡市立下浦中学校の跡地は、地域住民にとって大切な場所となっており、運動広場として利用されています。地域のコミュニティセンターや郵便局、神社なども近隣に位置しており、周辺は地域の交流の場として賑わいを見せています。また、最寄りの交通機関としては九州産交バスの「外園」停留所や「早坂（天草）」停留所があり、国道266号も近く通っています。

このように、本渡市立下浦中学校は閉校後もその歴史が地域に息づく場所となっているのです。

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