本郷美術骨董館

本郷美術骨董館の概要

本郷美術骨董館は東京都文京区本郷に本店を構える、アンティークと骨董品の専門店です。染谷尚人が代表を務め、元クリスティーズジャパンの片山龍太郎が顧問を担当しています。この美術館は、東大赤門前で40年の歴史を持つ宝美術店が2010年に開館したものであり、全国に広がる13店舗を展開しています。こうした展開の中で、2015年から2017年にかけては、帝国データバンク社によって美術骨董品の買取・販売実績で日本1位を獲得するなど、高い評価を受けています。

施設の歴史と成り立ち

本郷美術骨董館は、もともと1976年に開かれた宝美術店が前身で、その後2002年に美術館として開館。初めは8軒の店舗から成り立っていたのですが、次第に店舗が増え、2018年には15店舗に達しました。さらに、鑑定士も27人在籍し、質の高いサービスを提供しています。また、国内外の美術品に関して、特に中国美術品に注目が集まっており、売上の上位に位置しています。

鑑定と買取の取り組み

2007年以降、不景気や「終活」「断捨離」といった社会現象の影響を受け、多くの人々が美術品の鑑定や買取を依頼するようになりました。専門分野は幅広く、古画や近代絵画、刀剣、着物、西洋アンティークなど、様々なジャンルにわたっています。2018年には、年間の買取点数が1000万点を超えるという実績も記録されました。

この美術館は、新たに電話やメールを通じての写真鑑定サービスを導入し、宅配便を利用した鑑定も行っています。これは業界では初の試みで、全国各地からの依頼に応えられる体制が整えられています。

メディアへの影響と社会貢献

代表の染谷尚人は、NHKやTBS、テレビ東京などさまざまなメディアに出演し、古美術や骨董品の重要性についての見解を述べています。特に、日本の美術品が海外に流出しないようにするための税制改革の必要性や、次世代への文化的な継承の重要性について強調しています。また、「美術品信託業務」の開始といった新たな試みにも積極的に取り組み、日本美術の保存や伝承に寄与する姿勢を示しています。

イベントと社会的影響

本郷美術骨董館では、毎年多くのイベントが開催されており、特に若手アーティストの紹介を目的としたテレビ番組『ブレイク前夜』の制作・提供なども行っています。また、相続信託協会や信託銀行と協力して、日本美術の散逸を防ぐ取り組みも行っています。

以上のように、本郷美術骨董館は国内外から注目される美術品の拠点であり、文化の継承に貢献する重要な役割を果たしています。

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