札幌ら〜めん共和国

札幌ら〜めん共和国

札幌ら〜めん共和国は、JR北海道札幌駅前に位置する商業施設、「札幌エスタ」の10階に工夫を凝らしたラーメンフードテーマパークとして、2004年10月にオープンしました。この施設は、数多くのラーメンショップを一カ所に集め、訪れる人々に多様なラーメン体験を提供することを目的としています。

運営は札幌駅総合開発株式会社が担当し、総合プロデュースはナムコの企画設計集団「チームナンジャ」が行い、フードジャーナリストであるはんつ遠藤が企画監修を務めました。その独特なコンセプトやデザインが話題を呼び、オープンから多くの来場者を迎えました。

テーマと店舗構成

施設の内装は昭和30年代の古い商店街の雰囲気を再現し、550平方メートルのフロアに8つのラーメン店と1つの土産店から成り立っています。ラーメン店には、北海道の各地で人気を誇る店が支店を構え、定期的に店舗が入れ替わるシステムを採用。これまでに40以上の店舗が出店し、常に新しいラーメンを楽しむことができました。

特に2009年には、神奈川県に本店を持つ「なんつッ亭」が初めて北海道外からの進出を果たし、話題を集めました。2014年には建国10周年を祝して、政治家の杉村太蔵が「国王」に就任し、ユニークなイベントも数多く行われました。

訪問者数と提供数

札幌ら〜めん共和国は、10年間の運営で累計1200万人以上の来場者を記録し、提供されたラーメンの杯数は1000万を超えました。この数値は、ラーメン好きの人々が集う場として、施設の魅力を物語っています。

2023年閉店の背景

2023年8月31日に札幌エスタが閉館となったことで、札幌ら〜めん共和国も同日をもって営業を終了しました。施設の移転計画は無いものの、いくつかの出店店舗は近隣の地域にて営業を再開することになりました。

出店店舗一覧（2023年8月31日閉店時）

• - 麺処 白樺山荘（札幌）
• - 札幌 みその（札幌）
• - 函館麺厨房 あじさい（函館）
• - らーめん 吉山商店（札幌）
• - 初代（小樽）
• - ラーメン 空（札幌）
• - 札幌真麺処 幸村（札幌）
• - 元祖旭川ラーメン 梅光軒（旭川）
• - 札幌ら〜めん開拓舎（土産店）

このように、札幌ら〜めん共和国は多くの店舗でラーメンの魅力を発信し続けてきましたが、時代の移ろいとともにその幕を下ろすことになりました。今後も新たな形でラーメン文化が根付くことを願っています。

もう一度検索