札幌市山口斎場

札幌市山口斎場：市民の弔いの場として

札幌市山口斎場は、北海道札幌市手稲区手稲山口に位置する、札幌市が運営する火葬場です。急速な人口増加と高齢化による火葬需要の増加に対応するため、2004年の着工を経て、2006年に供用を開始しました。

PFI方式による革新的な取り組み

札幌市山口斎場は、日本国内の斎場としては初の試みとなるPFI（Private Finance Initiative）方式を採用しています。これは、民間企業が施設の設計、建設、運営を担い、札幌市は運営結果に応じて費用を支払うという官民連携の仕組みです。PFI斎場運営株式会社が2026年まで運営を担っており、効率的な運営と高度なサービス提供を目指しています。

利用区域と休業日

山口斎場の利用は、札幌市の区域設定に基づいています。基本的に、豊平川の西側に位置する中央区、北区、東区、西区、手稲区に居住されている方、または葬儀場がこれらの区にある方が利用対象となります。休業日は、1月1日と友引の日です。

充実した施設設備

山口斎場は、広大な敷地面積（40,000m²）と、12,835m²の延床面積を誇ります。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の地上2階建ての建物には、29基の火葬炉（富士建設工業株式会社製）が設置され、円滑な火葬業務を可能にしています。さらに、胞衣等の焼却用の焼却炉1基も備えています。

ご遺族の控室として、2室の告別室、14室の拾骨室、そして31室もの特別控室が用意されており、故人を偲び、静かに別れを告げることができる空間を提供しています。また、大型バス50台、乗用車120台収容可能な駐車場も完備し、アクセス面も考慮された設計となっています。

アクセス

最寄りの駅であるJR手稲駅からタクシーで約10分と、比較的アクセスしやすい立地にあります。

まとめ

札幌市山口斎場は、PFI方式という革新的な手法を取り入れ、最新の設備と充実したサービスを提供することで、市民の弔いの場として重要な役割を担っています。今後も、増加する火葬需要に対応しながら、故人とご遺族にとって温かく、そして尊厳のある送別の場であり続けることが期待されます。 より詳細な情報については、札幌市役所ホームページや厚生労働省全国火葬場データベースをご参照ください。

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