杉山祥子

杉山祥子について

杉山祥子（すぎやまさちこ）は、1979年10月19日に静岡県で生まれた日本の元女子バレーボール選手です。彼女は多くの全国大会や国際大会で優れた実績を残し、2016年現在は札幌市で生活しています。

来歴

杉山はバレーボール一家に育ち、小学校5年生の時にスポーツを始めました。彼女の父は、かつて東レ九鱗会の選手であり、母も高校時代の国体に出場した経歴を持っています。このような環境の中で、彼女はバレーボールに対する情熱を育んでいきました。静岡県富士見高校に在学中、1997年には全日本ジュニアチームに選出され、世界ジュニア選手権に出場するまでに成長を遂げました。

1998年にはNECレッドロケッツに入団し、プロ選手としてのキャリアをスタートさせました。デビュー戦では新人賞を獲得し、次いで第6回Vリーグでチームを全勝優勝に導きました。2000年には全日本代表に初選出され、シドニーオリンピックの最終予選に出場することができました。この大会は彼女のキャリアにおいて重要な転機となります。

杉山のキャリアは続き、2001年にはグラチャンで銅メダル、2003年のワールドカップではレギュラー選手として活躍しました。2004年にはアテネオリンピックに出場し、2006年から2008年にはNECの主将を務め、その後もバレーボール界で多くの業績を残しました。2007年には結婚し、翌年にはアジア選手権での優勝にも貢献するなど、選手生活の最盛期にありました。

2013年、杉山はV・プレミアリーグで328試合連続出場の記録を達成し、さらに同年引退を発表。最後の試合では準優勝に貢献し、多くの賞を受け取りました。引退後は母親となり、2018年に第一子、2020年に第二子を出産しています。

人物・エピソード

杉山はバレーボールを始めたきっかけとして、友人に誘われたことを挙げています。バレーボールが盛んな家庭でなかったにも関わらず、彼女自身の情熱で目標を持つようになりました。中学時代には、姉の影響を受けてモデルオーディションを受けることも経験しました。陸上部に所属していたこともあり、走り高跳びでは県大会での優勝を果たしました。

彼女の特技には絵があり、柳本晶一監督の誕生日ケーキのデコレーションで監督の似顔絵を描くことができたエピソードも報告されています。記憶に残る瞬間としては、北京オリンピックの閉会式でデビッド・ベッカムが蹴ったボールを取り損ねたことが挙げられます。引退後には、支えてくれた人々への感謝の気持ちを語り、選手としての生涯を幸せと振り返りました。

プレースタイル

杉山のプレースタイルは、スピードを生かした攻撃力と安定したブロック技術に特徴があります。彼女は多彩な攻撃パターンを持ち、特に移動攻撃においては技術の高さが際立っていました。Aクイックに見せかけてCクイックへと切り替える技は「杉山スペシャル」と称されるなど、彼女の独自性を示しています。

所属チームと球歴

杉山のバレーボールキャリアは、北郷小学校、北郷中学校、静岡県富士見高校を経て、1998年から2013年までNECレッドロケッツで活動していました。全日本代表としても2000年から2008年、さらに2010年にも選ばれ、多くの国際大会に参加し続けました。

受賞歴

彼女の数々の業績は、インターハイの優秀選手やVリーグの新人賞、ベスト6やスパイク賞など幅広い受賞歴に表れています。また、引退に際しても現役生活での多くの栄誉を手にし、バレーボール界において重要な存在となったことは間違いありません。

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