杉山純一

杉山 純一（すぎやま じゅんいち）氏は、1957年6月19日に生まれ、福島県会津美里町の政治家として活動しています。現在は同町の町長という要職にあり、その任期は1期目となります。

氏は会津美里町で育ち、地元の福島県立大沼高等学校を卒業しました。その後、高等教育を受けるため上京し、1980年3月に東京農業大学農学部で学び終えました。大学卒業後、氏は政治の世界に関わることになります。1987年3月、福島県議会議員を務めていた斎藤文昭氏のもとで秘書として働き始めました。斎藤氏は1993年7月の第40回衆議院議員総選挙に立候補し初当選を果たしましたが、杉山氏は引き続き秘書として支えました。しかし、斎藤氏は1996年の衆議院選挙では議席を失うことになります。

杉山氏自身の政治家としての歩みは、2003年から始まります。この年に行われた福島県議会議員選挙に、大沼郡選挙区（定数1議席）から自由民主党の公認候補として出馬しました。この選挙では、当時現職であった杉原稔氏を打ち破り、初めて県議会議員に当選しました。以降、県議会議員として実績を積み重ね、2015年12月からは福島県議会の議長という重責を担うことになりました。議長職は2017年11月まで務め、円滑な議会運営に貢献しました。その後も県議会議員として活動を続け、2019年には通算5期目の当選を果たし、県政において確固たる地位を築きました。

転機が訪れたのは2021年でした。同年2月25日、当時の会津美里町長であった渡部英敏氏が、官製談合防止法違反および公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されるという事態が発生しました。これを受け、渡部町長は同年3月8日付けで辞職しました。この町長辞任に伴い、急遽町長選挙が実施されることになりました。同年4月25日に行われた会津美里町長選挙に、杉山氏は立候補を決意しました。選挙戦では、前副町長であった鈴木直人氏と対決しましたが、杉山氏が勝利を収め、初めて会津美里町の町長に就任しました。長年の県政での経験と実績を携え、故郷の行政のトップとして新たなスタートを切ることとなりました。

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