杉田妃和

杉田妃和（すぎた ひな）

杉田妃和は1997年1月31日生まれの女子サッカー選手で、福岡県北九州市出身です。現在、アメリカのNWSLに所属するポートランド・ソーンズFCでミッドフィールダーとして活躍しています。彼女は日本女子サッカー代表にも選出され、多くの国際大会で経験を積んできました。彼女のサッカー人生は、幼少期から始まり、その後の成長と成功に満ちています。

経歴

ユース

サッカーを始めたきっかけは、兄の影響でした。杉田は、初めて地元の少年団チーム、二島藤木フットボールクラブに加入した後、男子と共にプレーしました。その後、福岡県宗像市に位置するジュニアユースクラブ、FCグローバルに移籍し、三期生として活動を行います。2012年に女子サッカーの名門、藤枝順心高等学校に進学し、チームの一員として数々の大会で実績を残しました。

2014年には、全日本高等学校女子サッカー選手権大会に参加し、決勝で日ノ本学園高等学校に挑戦。見事な先制点を挙げたものの、1-4で敗れ、準優勝となりました。また、第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会では自ら得点を記録しましたが、チームは3回戦で敗退しました。

シニアキャリア

杉田は2015年にINAC神戸レオネッサに加入し、はじめてプロの世界に足を踏み入れました。デビュー戦は同年の4月12日、なでしこリーグ第3節の対スペランツァFC大阪高槻戦で、後半途中から出場しました。その後、10月24日には初めて先発出場を果たし、確かな実力を示すことになります。彼女は2016年にはなでしこリーグの新人賞を獲得し、同年のリーグで初得点を挙げるなど、多くの成果を残しました。

2022年1月には、アメリカのNWSLでポートランド・ソーンズFCへの完全移籍が発表されました。これにより、彼女は新たなステージでの挑戦を開始しました。

代表歴

杉田は若干15歳でU-17日本女子代表に選出され、2012 FIFA U-17女子ワールドカップに参加。ブラジル戦で得点を挙げた他、ニュージーランド戦やメキシコ戦にも先発出場して活躍しました。2013年にはU-16日本女子代表の主将として、AFC U-16女子選手権でハットトリックを決め、最終的に優勝に貢献。2014年のコスタリカでのU-17女子ワールドカップでは、主将としてチームを引っ張り、見事な成績を収めました。

さらに2016年にはU-20日本女子代表としてFIFA U-20女子ワールドカップに出場し、個人成績も優秀であった中、彼女は大会最優秀選手に選出されました。2023年には、待望の2023 FIFA女子ワールドカップに日本代表として選ばれ、さらなる成長を遂げています。

記録とタイトル

クラブ

• - INAC神戸レオネッサ

- 皇后杯全日本女子サッカー選手権 優勝（2015年、2016年）

代表

• - U-17日本女子代表

- FIFA U-17女子ワールドカップ 優勝（2014年）

個人

• - FIFA U-17女子ワールドカップ 最優秀選手（2014年）
• - FIFA U-20女子ワールドカップ 最優秀選手（2016年）
• - なでしこリーグ1部 新人賞（2016年）
• - なでしこリーグベストイレブン（2019年）

国内外での活躍を続ける杉田妃和は、今後もサッカー界でのさらなる成果が期待されています。彼女のプレーは、若い選手たちの模範であり、これから先のサッカーの未来を担っていく力強い存在です。

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