李俊揆

李俊揆（イ・ジュンギュ）

李俊揆（イ・ジュンギュ、朝鮮語: 이준규、1954年 - ）は、大韓民国の外交官であり、元駐日大韓民国大使。
朴槿恵政権下では初の職業外交官出身の駐日大使となった人物です。

経歴

1954年、忠清南道公州郡（現在の公州市）で生まれました。
学歴は以下の通りです。

京畿高等学校卒業
ソウル大学校法科大学卒業
ソウル大学校法学専門大学院修士課程修了

1976年に外交官試験12期に合格し、1978年に外務部（現在の外交部）に入省。
慶應義塾大学訪問研究員として研究生活を送った経験もあります。

1993年には外交部通商第1課長として日韓貿易分野を担当し、1996年12月からは在日韓国大使館の参事官を務めるなど、日本との関係が深い外交官です。

2001年には駐中大使館の公使参事官兼総領事として、脱北者問題の解決に尽力しました。
アジア太平洋地域全般における政治、経済、領事分野の外交問題に精通していると評価されています。

2004年には在外同胞領事局局長、2009年には在外同胞領事大使に就任するなど、在外国民問題を扱う重要ポストを歴任しました。

2006年に駐ニュージーランド大使、2012年9月には駐インド大使に就任しています。
2016年5月下旬に次期駐日大使への就任が内定し、同年7月8日に着任しました。

駐日大使として

日本に精通した外交官として知られていますが、駐日大使就任時は日本関連業務から離れており、人脈の再構築が課題とされました。

李俊揆自身は、日韓関係が望ましいレベルまで発展するにはまだ時間がかかるとの見解を示しつつも、2015年12月の日韓慰安婦合意については徹底的に履行し、関係改善に努める必要性を強調しました。

駐日大使就任に際し、植民地統治という不幸な歴史から派生する問題があるものの、両国関係を未来志向で発展させるべきという点に疑いの余地はないと述べ、日韓関係の回復と安定的な発展に尽力する抱負を語りました。

しかし、慰安婦像設置問題を巡り日韓関係が悪化。
長嶺安政駐韓大使の一時帰国という事態に発展する中、李俊揆は日韓合意の履行を繰り返し主張しましたが、韓国国内からは「越権外交だ」「日本に帰化したのか」といった批判も浴びました。

栄典

2003年 - 紅条勤政勲章

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