李卡度

李卡度（カドー・リー）：香港ラグビー界の至宝

李卡度（リー・カートゥ・カドー）、1991年香港生まれのラグビーユニオン選手は、香港代表として15人制と7人制の両方の舞台で活躍した実力者です。スクラムハーフという重要なポジションを担い、その卓越したスキルと献身的なプレーで、香港ラグビー界に大きな足跡を残しました。

幼少期から培われた運動センスとラグビーとの出会い

マラソン愛好家の両親を持つカドーは、幼少期から様々なスポーツに親しんで育ちました。小学校時代にはトライアスロンにも挑戦するなど、並外れた運動能力の片鱗を見せていました。しかし、彼の運命を大きく変えたのは、英国ヨークの中等学校でのラグビーとの出会いでした。この出会いが、彼の人生をラグビー一筋へと導くことになります。2009年にはイギリスの大学入学試験で体育と数学でBグレードを取得。その後香港に戻り、香港大学で運動科学を専攻しました。

香港代表として華々しい活躍

2011年11月、カドーは7人制ラグビー香港代表に選出され、HSBCアジアセブンズシリーズ第3戦で鮮烈なデビューを飾ります。その大会ではMVPを獲得するなど、新人離れした活躍を見せ、香港協会の最優秀新人賞、香港代表の年間ベストセブンにも選ばれました。しかし、翌年の香港セブンズ出場は、練習中の怪我により叶いませんでした。

2013年には香港大学卒業後、香港教育学院で体育の教員免許を取得。香港セブンズに再び出場し、チームのボウル戦準優勝に貢献する活躍を見せますが、右膝前十字靱帯断裂という大怪我を負い、1年以上の長期離脱を余儀なくされます。この怪我により、ラグビーワールドカップ、ワールドゲームズ、全国運動会、アジアセブンズシリーズなどへの出場は叶いませんでした。

それでもカドーは諦めませんでした。懸命なリハビリを経て、2014年9月には韓国・仁川で開催されたアジア競技大会の7人制ラグビー競技で香港代表に選出され、銀メダル獲得に貢献します。

日本のトップリーグ挑戦と新たなステージへ

2017年には、日本のトップリーグであるNECグリーンロケッツへ加入。同年8月19日に行われたジャパンラグビートップリーグ第1節の東芝ブレイブルーパス戦で公式戦初出場を果たしました。しかし、2018年にはNECグリーンロケッツを退団。新たなステージへと向かう彼の未来に注目が集まります。

まとめ

李卡度（カドー・リー）のキャリアは、才能、努力、そして怪我との闘いの歴史です。香港代表として数々の国際舞台で活躍し、日本のトップリーグにも挑戦した彼の経験は、多くのラグビー選手にとって大きな刺激となるでしょう。彼の今後の活躍にも期待せずにはいられません。 今後の更なる活躍に期待が高まります。

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