村上史(むらかみ ふみ)氏は、
1989年1月27日生まれの日本の女性キャスターである。現在、
NHK広島放送局に所属し、地域の情報番組を中心に活躍している。
熊本県合志市で幼少期から青春時代を過ごし、ルーテル学院高等学校を卒業後、福岡県の
西南学院大学商学部で経営や経済について専門的に学んだ。大学卒業を前に、言葉で情報を伝える仕事に関心を持ち、福岡アナウンススクールで放送の基礎や話し方、リポートの技術など、
アナウンサー・キャスターとしての専門的な訓練を受けた。
2012年4月、株式会社
エフエム宮崎に入社し、そのキャリアをスタートさせた。当時の
エフエム宮崎においては、女性
アナウンサーの数が限られており、村上氏は入社間もない時期から、若い女性パーソナリティとして注目を集めた。入社当初から様々な番組を担当し、特に音楽番組や情報番組でその才能を発揮した。
2012年4月から2013年3月にかけては、リスナーとのインタラクションを重視した「Radio Paradise 耳が恋した!」を担当。続く2013年
4月から2015年3月までは、朝の帯番組である「ハイブリッドモーニング」のパーソナリティとして、日々のニュースや生活情報をリスナーに届けた。さらに、2015年
4月から
エフエム宮崎を離れる
2017年3月までの2年間は、ランチタイムの情報・バラエティ番組「Yummy ×Yummy」を担当し、軽快なトークで番組を盛り上げた。
エフエム宮崎での5年間は、ラジオというメディアを通じて、多様なジャンルの番組制作・出演経験を積み重ねる貴重な期間となった。
2017年4月、活躍の場をNHKへと移し、
NHK熊本放送局のキャスターに着任した。故郷である熊本での勤務となり、地域に密着した情報発信に力を注いだ。
NHK熊本放送局時代には、平日のお昼前に放送される地域情報番組「テレメッセくまもと」(月曜 - 金曜 11:45 - 12:00)を担当した。この番組では、
熊本県内の最新ニュースや行政からのお知らせ、地域のイベント情報、生活に役立つ話題などを分かりやすく伝え、県民に寄り添った情報発信を行った。
そして、2021年
4月からは現在の
NHK広島放送局へと異動し、引き続きキャスターとして活動を展開している。広島放送局では、平日帯の情報番組「ひるまえ直送便」(月曜 - 金曜 11:40 - 12:00)を担当している。この番組では、中国地方の各放送局が持ち回りで担当する枠もあり、村上氏は主に広島県向けの情報を担当していると考えられる。地域の食や文化、イベント、防災情報など、視聴者の日々の暮らしに直結する多岐にわたる情報を提供し、分かりやすく丁寧な語り口で多くの視聴者から支持を得ている。
これまでのキャリアを通じて、村上史氏はラジオ、テレビという異なるメディアで、ニュース、情報、バラエティと幅広いジャンルの番組を担当してきた。特に、地域の視聴者・リスナーとの距離感を大切にした情報発信を続けており、その親しみやすい人柄と確かなアナウンスメント技術で、地域メディアにおける重要な担い手の一人として活躍している。今後も、キャスターとして、視聴者にとって有益で、心温まる情報を提供し続けることが期待される。