村上和夫

村上和夫氏は、1952年5月8日に生まれ、日本の観光学界を牽引してきた重要な人物です。そのキャリアは、教育者、研究者、そして学会のリーダーとして多岐にわたります。

学歴としては、1971年3月に立教高等学校（現在の立教新座中学校・高等学校）を卒業後、1975年3月に立教大学社会学部観光学科（現在の観光学部）を卒業。さらに、1978年3月には立教大学大学院社会学研究科応用社会学専攻修士課程を修了し、社会学修士の学位を取得しました。これらの学びを通じて、観光学に対する深い知識と理解を築き上げられました。

教育者としてのキャリアは、1980年4月に萩女子短期大学の助教授としてスタートしました。その後、1982年4月には横浜商科大学商学部貿易・観光学科に移り、専任講師、助教授、教授を歴任。この間、多くの学生を指導し、観光学の発展に貢献しました。1996年4月には、母校である立教大学社会学部観光学科・大学院社会学研究科教授に就任。1998年4月には、立教大学観光学部観光学科・大学院観光学研究科教授として、観光学の研究と教育に尽力されました。2005年4月には、立教大学アミューズメントリサーチセンター（RARC）センター長に就任し、研究活動を推進しました。2006年4月からは立教大学観光学部交流文化学科教授として、より広い視野で観光学を捉え、学生たちの教育に携わりました。

管理職としての実績も豊富です。2009年4月には立教大学観光学部長、大学院観光学研究科委員長、立教学院評議員に就任し、大学運営にも深く関わりました。2013年4月には学校法人立教学院理事に就任。また、立教新座中学校・高等学校の校長も務め、中等教育にも貢献しました。2018年3月に立教大学を退職されましたが、同年4月には立教大学名誉教授の称号を授与され、その功績が称えられました。

学会活動においては、日本観光ホスピタリティ教育学会会長（2012年-2013年）、日本観光研究学会（旧・日本観光研究者連合）会長（2014年-2015年）を歴任し、日本の観光研究をリードしました。公益財団法人日本交通公社の理事も務め、観光業界の発展に貢献されました。

村上和夫氏は、教育者、研究者、そして学会のリーダーとして、日本の観光学の発展に大きく貢献された人物です。その多岐にわたる活動は、後進の育成にも大きな影響を与えており、今後もその功績は語り継がれていくでしょう。

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