村上祥子

村上祥子：電子レンジ調理の第一人者、料理研究家

村上祥子（むらかみ さちこ）さんは、1942年2月18日生まれ、福岡県出身の料理研究家であり、管理栄養士でもあります。彼女は、特に電子レンジを用いたレシピを積極的に開発し、その分野での第一人者として広く知られています。

略歴

福岡女子大学家政学部を卒業後、結婚。夫の転勤先で、同僚の妻たちに料理を教えたことがきっかけとなり、自宅の社宅で料理教室を開くようになりました。料理教室を主宰する傍ら、数々の料理コンテストに出演。1985年からは母校である福岡女子大学で栄養指導講座を担当し、「ちゃんと食べてちゃんと生きる」をモットーに、「食べ力」をつけるための提案や実践的な食育指導を行いました。

特に、電子レンジを使った簡単な調理法によるレシピを積極的に開発し、電子レンジ調理の第一人者と評されるようになりました。

50代を迎えると、福岡の自宅兼スタジオに加え、東京にも仕事の拠点を構えます。当時の多忙ぶりは凄まじく、飛行機の搭乗回数が1日に3回、週に20回近くに上ることもあり、航空会社から予約の確認を受けるほどでした。その様子から「空飛ぶ魔女」「空飛ぶ料理研究家」とも呼ばれていました。しかし、2014年に夫が亡くなったことをきっかけに、東京のスタジオは閉鎖されました。

食に対する考え方とレシピ

村上さんは、「一日30品目の食品は無理でも、15品目で1600kcalの食事を取れば十分」という考えを持っています。これは、手軽に栄養バランスの取れた食事ができることを重視しているからです。「電子レンジ発酵パン」や「バナナ黒酢」「たまねぎ氷」など、数々のヒットレシピを生み出しており、そのレシピは、簡単で手軽に作れるものが多く、多くの人々に支持されています。

著書

村上さんは、数多くの料理本を出版しています。その数は100冊を超え、20世紀から2010年、そして2011年以降も、精力的に執筆活動を続けています。著書には、電子レンジを使ったレシピだけでなく、家庭料理の基本や、健康を考えたレシピ、介護食など、幅広いテーマを扱っています。

代表的な著書

『フライパンクッキング』（1976年）
『わたしの家事(秘)ノート お料理上手は暮らし上手』（1985年）
『電子レンジに夢中 カンタン、早い、おいしい!!』（1999年）
『村上祥子の電子レンジらくらくクッキング』（2000年）
『病気にならない! たまねぎ氷健康法』（2012年）
『村上祥子の電子レンジでシニアごはん 初心者こそ試してほしい厳選100レシピ』（2020年）

これらの著書を通じて、村上さんは、料理の楽しさや、食の大切さを伝えています。

村上祥子の料理教室と食育活動

村上祥子さんは、料理研究家としての活動だけでなく、食育にも力を入れています。料理教室では、子供から大人まで幅広い年齢層の人々を対象に、料理の基本や栄養バランスについて教えています。また、講演会やイベントなどを通じて、食の大切さを訴え、健康的な食生活を送るためのアドバイスを行っています。

まとめ

村上祥子さんは、電子レンジ調理の第一人者として、数多くのレシピを開発し、料理本を出版してきました。彼女のレシピは、簡単で手軽に作れるものが多く、多くの人々に支持されています。また、食育にも力を入れており、料理教室や講演会などを通じて、食の大切さを伝えています。村上さんの活動は、日本の食文化の発展に大きく貢献しています。

もう一度検索