村上達朗

村上達朗

村上達朗（むらかみ たつろう、1952年 - 2024年10月2日）は、有限会社ボイルドエッグズの代表取締役であり、日本における著作権エージェントの先駆者として重要な役割を果たしました。

経歴

栃木県大田原市に生まれた村上達朗は、1976年に慶應義塾大学文学部人文社会学科国語国文学専攻を卒業後、早川書房に入社しました。早川書房では、ハヤカワ・ミステリ文庫の編集に携わるなど、ミステリー小説の普及に貢献しました。

1998年12月、村上達朗は早川書房を退社し、長年の構想であった著作権エージェント会社「ボイルドエッグズ」を創業しました。1999年1月からは、日本人作家のためのエージェント業務を開始し、作家の権利保護と作品の普及に尽力しました。

2024年10月2日、村上達朗は肺がんのため逝去しました。71歳でした。彼の死後、長女である森薫（漫画家とは別人）がボイルドエッグズの代表取締役を引き継ぎました。

有限会社ボイルドエッグズ

ボイルドエッグズは、フィクション・ノンフィクションを問わず、幅広いジャンルの著作を取り扱っています。村上達朗が最初にエージェント契約を結んだのは、作家の三浦しをんでした。早川書房の入社試験で面接を担当した村上は、三浦の才能を見抜き、作家への転身を勧めていました。三浦は入社試験では不合格となりましたが、村上はボイルドエッグズの立ち上げ後も彼女に作家になるよう勧め続けました。その後、三浦しをんは数々の作品を発表し、人気作家となりました。

ボイルドエッグズは、万城目学、滝本竜彦など、多くの著名な小説家ともエージェント契約を結んでいます。村上達朗の先見の明と作家育成の手腕は、日本の出版業界に大きな影響を与えました。

関連項目

* ボイルドエッグズ

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