村山廉

村山 廉（むらやま れん）は、1990年10月12日に日本の千葉県に生を受けたラグビー選手である。

ポジションはフォワード最前列の中央を担うフッカー（HO）。180cmの身長に110kgの体重という、そのポジションに必要な体格を備えている。チームメイトやファンからは「レン」というニックネームで呼ばれ親しまれている。

ラグビーとの出会いは5歳という幼少期にさかのぼる。この競技を選んだ背景には、父である村山繁氏の存在が大きい。父の繁氏自身も、かつて日本代表として活躍した輝かしい経歴を持つ人物であり、廉にとってラグビーの道を志す上で大きな影響を与えたと考えられる。

地元の強豪校である市立船橋高等学校でラグビー選手としての基礎を築き、卒業後の2009年には東海大学へと進学した。東海大学は、関東大学ラグビーリーグ戦グループに所属する強豪チームであり、大学ラグビー界で prominent な存在として知られている。村山は大学でもフッカーとして活躍し、その才能が開花。将来の日本ラグビー界を担う存在として期待されるようになり、若手選手の登竜門とされるU20日本代表の候補選手にも選出されるなど、着実にキャリアをステップアップさせた。

大学卒業後の2013年、村山は日本のトップリーグに所属する東芝ブレイブルーパスへ加入した。東芝ブレイブルーパスはリーグ屈指の強豪クラブであり、多くの実力派選手が在籍する中で、プロ選手としてのキャリアをスタートさせた。入団当初は公式戦出場の機会をうかがう時期が続いたが、日々の厳しい練習を経て着実に力をつけ、チャンスを待った。

そして、プロ入りから3年後の2016年8月27日、2016-2017シーズンのジャパンラグビートップリーグ開幕節において、念願の公式戦デビューを飾る。この試合はクボタスピアーズを相手に行われ、村山は途中出場ながらもピッチに立ち、トップレベルでの一歩を踏み出した。

東芝ブレイブルーパスではフッカーとしてチームに貢献したが、2018年をもって同チームを退団した。

学生時代やプロキャリアを通じて、フッカーとしてセットプレーの要となり、またオープンプレーでも献身的な働きを見せる選手であった。父から受け継いだラグビーへの情熱と、自身の努力によって、日本のラグビー界にその名を刻んだ選手の一人である。

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