村越茶美雄

村越 茶美雄について

村越 茶美雄（むらこし さみお）は1951年12月22日生まれ、静岡県出身のプロ野球審判員です。1976年にパ・リーグ審判員としてのキャリアをスタートし、2003年には「技術不足」を理由に解雇されるまで、約27年間にわたり審判員として活躍しました。彼の審判員袖番号は27でした。

来歴

村越は東京都にある中野実践商業高校を卒業し、その後中村屋に勤務しました。彼が審判員に転身したのは1976年で、昭和51年のことでした。同期の中には元審判部長の永見武司もいます。彼は若い頃から一軍で出場し、短身ながらも名審判としての地位を確立しました。

辛酸を舐めた瞬間

しかし、村越には辛酸を舐めた経験もありました。その一つが1997年の西武対西武の試合での出来事です。村越は渡辺久信選手の投球を「ボール」と判定した際、イニングの間に監督の東尾修に対して「ストライクと言うべきところをボールと言ってしまった」と発言してしまいます。この公然の発言により、二軍に降格となりました。その後、一軍の出場機会は大幅に減少し、2002年のイースタンリーグの最終戦での球審を最後に、翌年には解雇されることになりました。

審判員としての業績

村越は通算2143試合に出場し、オールスター戦には3回（1983年、1989年、1994年）参加しました。特に1989年の第2戦では球審も務めました。また、日本シリーズへの出場も経験しており、1993年の第3戦での球審としての活躍も忘れられません。彼の審判としてのターニングポイントは10.19と言われるダブルヘッダーの第1試合において三塁塁審を務めたことです。

その他のエピソード

村越の審判キャリアにはいくつか興味深いエピソードがあります。1984年には西武球場で行われた西武対ロッテ戦において、ロッテの選手落合博満の打球がフェンスに当たった後、彼の顔面に直撃し、担架で運ばれる事件がありました。また、1990年6月6日の日本ハム対近鉄戦では、近鉄のラルフ・ブライアントの打球がドームの天井スピーカーに直撃し、史上初の認定ホームランを記録した試合でも球審を担当しました。

村越は西武球場での審判が多く、やくみつるの4コマ漫画でも「チャーミー村越」として取り上げられることがありました。

現在の活動

2007年からはプロ野球マスターズリーグで審判を務めており、定年年齢前に退職した審判でありながらも新たな舞台での活動を続けています。

審判出場記録

• - 初出場: 1976年6月16日、ロッテ対阪急前期10回戦（川崎）、右翼外審
• - 出場試合数: 2143試合
• - オールスター出場: 3回
• - 日本シリーズ出場: 1回

このように、村越茶美雄は複雑な経験を持ちながらも、野球界において重要な役割を果たしてきた審判員です。

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