来賀友志

来賀友志の生涯と業績

来賀友志（くが ともし、1956年11月11日 - 2022年5月8日）は、日本の漫画原作者および編集者として活躍した人物で、本名は江畑博之です。鹿児島県に生まれ、教育を受けた後、ラ・サール中学校・高等学校を経て、早稲田大学を卒業しました。

編集者から原作者へ

彼のキャリアは、竹書房の『近代麻雀』での編集長として始まりました。ここでの経験は、彼が劇画原作者としての道を歩く際に大いに役立ちました。1983年には、初の短編作品「牌のレクイエム」を発表し、これにより正式に漫画界へとデビューを果たします。この作品は、嶺岸信明による作画で、今もなお多くのファンに親しまれています。

代表作と多様なジャンル

来賀友志の代表作といえば、『天牌』でしょう。これは嶺岸信明による作画で、麻雀をテーマにしたもので、特に人気の高い作品です。普段は麻雀を題材にした作品が多いですが、ヤクザやアクションといった異なるジャンルも手掛けることがあり、その多才さが彼の魅力のひとつです。

バラエティ番組にも出演

さらに、彼のキャリアは漫画原作だけにとどまらず、麻雀バラエティ番組『極雀』にも4回出演し、なんとすべての回で優勝を飾るという偉業を達成しました。また、過去にはMONDO21での麻雀番組の実況なども担当し、その知識と技術を生かして多方面で活躍しました。

突然の訃報

しかし、2022年4月28日、彼は自身のTwitterにおいて急性リンパ性白血病と診断されたことを公表し、緊急入院することになりました。残念ながら、同年5月8日には65歳という若さでこの世を去ってしまいました。この知らせは翌10日に、彼の次男によってFacebookに投稿されたことで広まり、多くのファンが悲しみに包まれました。

彼の作品とその影響

来賀友志は、数多くの作品に携わり、その中には様々な名義で発表されたものもあります。彼の作品リストには、以下のようなものが含まれています。

• - 来賀友志名義: あぶれもん、ハッカー、ばっくれ、麻雀蜃気楼、天牌、等
• - 注連木賢名義: 麻雀風天伝説 鉄砲、靖逆の犬
• - 五條敏名義: 無法者、ステップ

これらの作品は、麻雀にとどまらず、さまざまな人間ドラマやテーマを描いており、読者に深い感動を与え続けているのです。また、原作者としての彼のクレジットなしでの参加作品も数多く存在し、その影響力は計り知れません。

まとめ

来賀友志の作品は、彼が生涯をかけて追求したテーマとともに、今もなお多くの読者に愛されています。病気との闘いの末に残した彼の作品は、今後も人々の心に刻まれ続けることでしょう。

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