東リクイズ・イエス・ノー

『東リ クイズ・イエス・ノー』

概要

『東リ クイズ・イエス・ノー』は、1974年4月7日から1975年3月30日まで、NET（現在のテレビ朝日）系列で放送された視聴者参加型クイズ番組です。この番組は毎日放送（MBS）が制作し、スポンサーは当時の東洋リノリユームでした。放送は毎週日曜日の午後2時から2時25分まで行われました。

番組の開始当初のルールでは、チャンピオンとなるためには30人を勝ち抜いて100万円の賞金を獲得する必要がありました。しかし、達成が難しいことから、半年後にはルールが緩和され、5人を勝ち抜く形式に変更されました。この変更とともに、番組タイトルも『5人抜きQ・イエス・ノー』へと改題されました。新たなルールでは、5人を勝ち抜くことができれば、賞金10万円とタヒチ旅行がプレゼントされました。また、4人を抜くことに成功した場合は、東リの製品が贈られるという仕組みでした。賞金は1人を抜くごとに2万円が支給されました。

クイズは毎回特定のテーマに基づいて出題され、参加者はそれに対して5つの質問に○か×で答えます。このセットを3回行い、最も得点が高い参加者が勝者となります。1975年1月5日に放送された新春大会では、一般の男性と女性それぞれ4人ずつがチームとなり、団体戦が行われました。勝利したチームの全員にはハワイ旅行が贈呈されました。

本番組は腸捻転の解消により1975年4月で終了し、東リのスポンサー枠は朝日放送（ABC）に引き継がれました。その結果、『東リ・パネルクイズ アタック25』という新番組が始まりました。

出演者

この番組の司会は児玉清が務め、出題は当時MBSアナウンサーであった佐藤良子が担当しました。児玉はその後も『アタック25』の司会として長年にわたり活躍しました。

備考

1974年10月6日の日付けの毎日新聞東京版には、番組の宣伝広告が掲載され、司会の児玉と出題者の佐藤、解答者の写真が紹介されました。また、2011年2月19日の日刊スポーツ大阪版において、児玉は『アタック25』への思いを語る中で、『イエス・ノー』については成功とは言えなかったと振り返っています。児玉は当初『アタック25』の司会の要請を断っていましたが、最終的には説得を受けて司会を引き受けることになりました。これにより、彼は37年間にもわたって視聴者に親しまれる存在となりました。

しかし、児玉は2011年5月16日に胃癌で77歳でこの世を去りました。彼の追悼特番が5月22日に放送され、その際には『イエス・ノー』の貴重な白黒スチール写真も紹介されました。東リの公式サイトでは、当番組に関連するカラーのスチール写真も公開されています。

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