東井三代次

東井 三代次の生涯と業績

東井三代次（とういみよつぐ、1900年12月14日 - 1998年8月2日）は、日本の昭和期において活動した宗教家および政治家です。滋賀県で生まれた彼は、1928年に東京帝国大学法学部を卒業しました。この学校での学びを基に、彼はその後多様な役割を果たします。

教職と宗教活動

東京帝国大学卒業後、彼は天理教に深く関与し、さまざまな職務を歴任しました。教庁印刷所の長や庶務課長、さらに輸送部長といった要職を務めるなど、宗教団体の運営において重要な役割を果たしました。また、図書出版会社である養徳社の社長も務め、宗教関連の出版物の発行を通じて、天理教の教えを広める活動を行いました。

政治活動

1946年4月、東井は第22回衆議院議員総選挙に無所属で立候補し、奈良県全県区から初当選を果たしました。その後、1947年と1949年の選挙でも再選を果たし、衆議院議員として連続3期にわたって在任しました。在任中は、衆議院図書館運営委員長や民主党の総務、代議士会副会長、政調会副会長を務め、党内での重要な役割を担いながら、政策決定にも関与しました。

1952年以降、国政選挙には立候補しなかったものの、彼はその後も天理よろづ相談所の常務理事や、天理女子学院高等学校の理事長として教育活動にも尽力しました。こうした活動を通じて、彼は宗教と教育の領域で影響力を持つ人物となりました。

従四位と受賞歴

東井は1971年4月の春の叙勲で勲二等を受章し、瑞宝章を拝受しました。1998年8月2日に亡くなると、その功績により同月21日に特旨をもって位記が追賜され、死後に従四位に叙されました。97歳での生涯の幕を閉じましたが、彼の遺した功績はいまなお多くの人々に影響を与えています。

著作

東井は著作も残しており、代表的な著作には『あの日あの時・おぢばと私』の上巻（1997年）および下巻（2000年）があります。これらの作品では、彼自身の宗教体験や、天理教に関する思いについて語ります。

彼の生涯は、宗教と政治の架け橋となる存在であり、地域社会への貢献を通じて広がった教えの数々は、今日も多くの人々に支持されています。

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