東京バベル

東京バベル：滅びゆく世界と贖罪の旅路

概要

『東京バベル』は、propeller社より発売されたPC用ゲームソフトであり、「メルクマールシリーズ」の第一作目です。滅亡の危機に瀕した世界で、天使、悪魔、そして人間たちが織りなす、壮大な死闘と贖罪の物語が描かれています。キャッチコピーは「――その武器（ちから）は、僕の存在理由（レゾンデートル）から生まれた」です。

神々の怒りとも言うべき「神災」によって、天国の門は閉ざされ、地獄は水没しました。無数の並行世界も崩壊し、生き残った天使と悪魔は最後の希望を託し、『東京バベル』と呼ばれる浮遊都市へと集結します。そこでは、神の啓示に従い、七つの階層を巡る「巡礼」が行われます。人間たちは、この巡礼の鍵を握る存在なのです。

あらすじ

様々な並行世界から召喚された人間たちと、天使、悪魔たちは、『パンドラ』と呼ばれる学園都市を拠点に、天国への階段「ヤコブの梯子」を目指し巡礼を開始します。しかし、精神に響き渡る「祝福の合唱」は、巡礼者たちを狂気に突き落とし、「支配者」と呼ばれる存在へと変貌させていきます。

絶望的な状況の中、滅びゆく世界から召喚された少年・天道刹那が登場します。彼は、夜の魔女リリスの導きにより、東京バベルの踏破、そして世界の救済を目指します。刹那は並外れた戦闘能力を持ち、七つの大罪を具現化した魔剣「七つの罪の剣（ペッカーティ）」を操ります。

しかし、神の元に辿り着けば、本当に全てが終わるのでしょうか？天使、悪魔、そして人間たちが織り成す、壮大な叙事詩が今、幕を開けます。

登場人物

天道刹那（てんどうせつな）:主人公。滅んだ世界の出身で、並外れた戦闘能力を持つ。感情表現が乏しい。
リリス:ヒロインの一人。夜の魔女と呼ばれる悪魔。飄々とした性格で、刹那を導く。
久沓空見（くぐつそらみ）:ヒロインの一人。記憶喪失の人間の少女。刹那と共に旅をする。
ラジエル:ヒロインの一人。神の秘密を知る天使。「天使ラジエルの書」の所有者だったが、記憶を失っている。
アダム:原初の人間の模倣体。感情が乏しい。
イヴ:アダムの妻。穏やかで内気な性格。
アスタロト:地獄の大公。パンドラの最高責任者。
カマエル:神の力を名乗る大天使。パンドラの保守管理を行う。
ベリアル:地獄の法学者。パンドラで教鞭を執る。
ルキフグス:地獄の大宰相。アスタロトの側近。
ダンタリオン:群体と呼ばれる悪魔。パンドラの図書館を管理する。
サマエル:不死身の蛇の化身。神災を起こした堕天使。
ウリエル:神の炎を名乗る熾天使。精神が崩壊し、殺戮を繰り返す。
ゲテル:隠された事柄を司る天使。精神を破綻させ支配者となった。
刳狼都（くろうみやこ）:天使を喰らい支配者となった少女。
押刃鋼（おしばはがね）:鋼の如き無機質さを持つ少年。支配者と思われる。
メッセンジャー:神の言葉を伝える者。
???:謎に包まれた男。
ケルベロス:地獄の番犬。現在はパンドラで飼育されている。
リヴァイアサン:天地創造以前の生物。巨大な海蛇。
神:全知全能の神。天国にいる。
天道奈留（てんどうなる）:刹那がいた世界での関係者。

世界観

東京バベル:七つの階層を持つ巨大な浮遊都市。罪を浄化するための場所だった。
神災:全世界規模の破滅。天国の門を閉ざし、地獄を水没させた。
天国:神災後、門が閉ざされた楽園。
地獄:神災後、水没した。
並行世界:無数に存在する世界。神災によって崩壊している。
人間:天国の門を開けるために必要な存在。
巡礼:東京バベルの七つの階層を踏破する旅。
祝福の合唱:精神を崩壊させる歌声。
支配者:祝福の合唱によって精神が崩壊した者。
パンドラ:天使、悪魔、人間が生活する学園都市。
存在理由（レゾンデートル）:東京バベルにおける、最強の力。

制作スタッフ

原画：石井久雄
シナリオ：東出祐一郎
音楽：Antistar

WEBラジオ

『東京バベル パンドラ放送部』が配信されていた。

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