東京マラソン2015

2015年2月22日、日本の首都東京で「東京マラソン2015」が盛大に開催されました。この大会は、通算9回目となる記念すべきレースであり、多くのランナーが東京都内の日本陸上競技連盟公認コース（一部カテゴリー）を駆け抜けました。正式名称は「東京マラソン2015」、英語表記は「Tokyo Marathon 2015」です。

本大会は、いくつかの重要な位置づけを持っていました。まず、同年に北京で開催される第15回世界陸上競技選手権大会のマラソン日本代表選考会の一つとして実施されました。また、世界の主要マラソンシリーズである「アボット・ワールドマラソンメジャーズ」のシリーズIXの開幕戦でもあり、世界のトップランナーが集まる舞台となりました。さらに、翌年に控えた2016年リオデジャネイロオリンピックのマラソン競技実施に向けた、初めての本格的な予行演習としても重要な役割を果たしました。

参加定員は、前回の大会と同様の規模が維持されました。フルマラソン部門に3万5,500人、そして10km走部門に500人が設定され、合計で3万6,000人ものランナーを受け入れる体制が整えられました。

参加を希望するランナーには、いくつかの資格基準が設けられていました。基本的な条件は前回大会から大きな変更はありませんでした。

フルマラソン部門の参加資格は以下の通りです。
一般: 大会当日に満19歳以上であり、制限時間である6時間40分以内に完走できる男女が対象でした。これには、障害のある方や、大会側が国内外から特別に推薦する方々も含まれていました。
エリート: 日本陸上競技連盟に選手登録している競技者で、定められた申込期日までに日本陸連公認の競技会で一定の基準記録をクリアした男女競技者が参加資格を得ました。また、日本陸上競技連盟から特別に推薦された男女競技者もこのカテゴリーに含まれました。
* 準エリート: 大会を主催する財団が独自に設けた基準を満たし、提携している日本国内のマラソン大会主催者から推薦を受けた方が対象となりました。このカテゴリーには大会ごとに受け入れ定員が設定されていました。さらに、上記の基準を満たした日本国外の選手も、指定された大会の公式記録証を添付することで、自ら申し込むことが可能でした。

車いすの部にも参加枠が設けられました。こちらは、レース仕様の車いすを使用し、制限時間である2時間10分以内に完走できる男女で、合計25名が参加定員とされていました。

一般参加者の募集は、インターネットを通じて行われました。申込期間は2014年の8月1日から8月31日までの一ヶ月間でした。この募集に対して、設定された定員を大幅に上回る応募があったため、参加者の決定は厳正なる抽選によって行われました。エリートの部については、別途定められた基準と手続きによって参加者が決定されました。

東京マラソン2015は、市民ランナーから世界のトップアスリートまでが一堂に会し、歴史的な大会として記憶されています。主要な選考会、国際シリーズの開幕戦、そして将来のオリンピック開催に向けた重要なステップとして、その意義は非常に大きいものでした。多くのランナーにとって、東京の中心部を駆け抜ける特別な体験となったことでしょう。

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