東京大学大学院教育学研究科・教育学部

東京大学教育学部と教育学研究科について

東京大学教育学部（とうきょうだいがく きょういくがくぶ）、および教育学研究科（とうきょうだいがくだいがくいん きょういくがくけんきゅうか）は、日本の教育学を専攻する学部と研究科であり、学問研究や教育者の育成を目的とした重要な役割を果たしています。これらは東京大学の後期課程に設置され、教育の専門性をさらに深化させるための環境を提供しています。

教育学部の概要

教育学部は1949年に設立され、最初は文学部教育学科から分離して独立しました。当初は教育学科、教育心理学科、学校教育学科、教育行政学科、体育学科の5つの学科で構成されていましたが、1995年には大学院重点化に伴い統合され、現在では総合教育科学科のみとなっています。2008年度からはコースの改組が行われ、基礎教育学、教育社会科学、心身発達科学の3つの専修、および各専修に関連する複数のコースが設けられました。

教育学部では、いわゆる教育学系のカリキュラムを提供しており、研究者や教育実践者の育成を主な目標としています。さらに、所定の科目を履修することで中学校・高等学校の教員免許（社会科、地理歴史科、公民科、保健体育科）も取得可能です。教職課程は教育学部によって運営されており、多くの教職関連科目が提供されています。

教育学研究科の構造

教育学研究科の設立当初は、教育学専攻、教育心理学専攻、学校教育学専攻、教育行政学専攻、体育学専攻の5専攻で構成されました。しかし、1995年の大学院重点化を経て、これらは総合教育科学専攻に統合され、さらにさまざまなコースが設定されました。現在の研究科は、基礎教育学、教育社会科学、心身発達科学、学校教育高度化専攻といった多様な専攻を持ち、それぞれが専門的な研究を推進しています。

2004年には臨床心理学コースが、2005年には大学経営・政策コースが新設され、専門的な見地から教育学の幅広い研究が行われています。

附属施設と教育の発展

東京大学教育学部には附属中等教育学校があり、教育実践の場として機能しています。さらに、教育学研究科には学校教育高度化センターやバリアフリー教育開発研究センターが設立され、教育実践に対する研究と改善が追求されています。

このように、東京大学教育学部と教育学研究科は、教育の質を向上させるための様々な取り組みを行っており、教育に関する学びの拠点として、国内外から注目を浴びています。教育学を専攻する学生にとって、ここは理論と実践の両方を学ぶことができる貴重な場です。

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