東京大学大学院薬学系研究科・薬学部

東京大学薬学部と薬学系研究科

東京大学薬学部（とうきょうだいがく やくがくぶ）と東京大学大学院薬学系研究科（とうきょうだいがくだいがくいん やくがくけいけんきゅうか）は、日本の薬学分野における代表的な教育機関です。薬学部は東京大学の後期課程に設置され、薬学系研究科は大学院での専門的な研究を行うための部門として機能しています。両者は密接に連携して運営されており、本文ではその概要について詳しく説明します。

基礎データ

薬学部の主な施設は、東京の文京区本郷にある本郷キャンパスに位置しています。ただし、薬用植物園は千葉市花見川区に設置されています。薬学部の象徴的な色は臙脂色です。

沿革

東京大学の薬学の歴史は、1873年に遡ります。当時の官立第一大学区医学校に設置された製薬学科から始まり、以降、様々な名称の変更や体制の変化を経て、1958年に独立した東京大学薬学部として発展しました。2006年からは、薬科学科と薬学科（6年制）の二学科体制に変更され、より専門的かつ実践的な教育が行われています。

薬学系研究科

薬学系研究科は、1953年に設立された新制大学院の中で薬学部に対応した研究課程として位置づけられました。1965年からは、特殊化された専門課程が設けられ、今日では分子薬学、機能薬学、生命薬学などの多様な専攻が存在します。これにより、薬学の最新の研究成果を基にした高度な学問を深めることができます。

教育と研究

薬学部には、薬科学科と薬学科の他、研究機関として薬学系研究科が存在し、各種専門課程が設置されています。その中には、有機薬科学や生物薬科学など、多岐にわたる学問領域が含まれています。薬学系研究科の活動は、21世紀COEプログラムやグローバルCOEプログラムに採択されるなど、国際的にも高く評価されています。

附属施設

薬学系研究科には、薬用植物園が附属しており、実際の研究や教育に利用されています。ここでは、さまざまな薬用植物が栽培され、研究に役立てられています。

教育制度

進学の際、教養学部前期課程からの進学振分けが行われ、薬科学科と薬学科に分かれます。特徴として、薬学部の定員のうち9割を薬科学科が占め、研究者を育成する体制が整えられています。

また、2000年に開設された医療薬学コースでは、薬剤師を目指す学生が病院実習を含む実践的な教育を受けることができます。これにより、現場での即戦力を持つ人材の育成が図られています。

同窓会

東京大学薬友会は、薬学部及び薬学系研究科の卒業生による同窓会であり、卒業生同士のつながりを促進し、多様な活動を展開しています。

まとめ

東京大学薬学部と薬学系研究科は、長い歴史を持ち、現在では日本国内外で重視される薬学教育と研究の中心として、多くの優れた医療専門家や研究者を輩出しています。これからも、薬学の発展に寄与することが期待されています。

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