東京大学空間情報科学研究センター

東京大学空間情報科学研究センターについて

東京大学空間情報科学研究センター（CSIS）は、1998年4月に設立され、東京大学駒場IIキャンパスに位置する空間情報科学に特化した全学センターです。初めは学内の共同利用施設として設立されましたが、2006年4月からは全国的な共同利用施設としても機能しています。

設立の背景

センター設立の起因は、1988年に日本学術会議が行った第104回総会がきっかけとなり、国立地図学博物館（仮称）の設立が提言されたことです。この提言を受けて、研究機能を重視したセンターの設立を目指す運動が国内で展開されました。当初の構想からは発展し、「新地図学」から「地理情報科学」へと進化を遂げました。

1996年には、東京大学において「地理情報科学ラボ」が工学系研究科内に設立され、研究セミナーや情報交換が行われるようになりました。さまざまな研究科からの要望を受け、「空間情報科学」という広範な学問領域が掲げられました。

国内外からの支持

センターの設立に向けた支援は国内外で行われ、1997年には地理情報システム学会などの専門機関から文部省に要望書が提出されました。また、国際標準化機構（ISO）が空間データの標準化を進め、日本政府も国土空間データ基盤整備計画を発表している頃に整備計画が進んでいました。1998年4月9日、全学的な支持のもとに「空間情報科学研究センター」として設立されました。

センターの構成

CSISは以下の研究部門から構成されています：

• - 空間情報解析研究部門
• - 空間情報工学研究部門
• - 空間社会経済研究部門
• - 共同利用・共同研究部門
• - 「G空間宇宙利用工学」社会連携・寄付研究部門

2005年には柏キャンパスに移転し、研究部門も再編されて現在の4研究部門に整理されました。さらに、2008年には空間情報社会研究イニシアティブ寄付研究部門が設置され、さまざまな研究が進められています。

まとめ

東京大学空間情報科学研究センターは、地理情報科学の領域での重要な研究機関として、アカデミックな活動を推進し、多様な分野との連携を深めています。空間データの分析や活用における重要性がますます増す中、このセンターは国内外の研究促進に寄与し続けています。今後も新たな知見や技術の開発を行い、空間情報科学の発展に大きく寄与することが期待されています。

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