東京工業大学フロンティア材料研究所

東京工業大学フロンティア材料研究所について

東京工業大学フロンティア材料研究所は、東京工業大学に附属する研究機関で、多様な元素から構成される無機材料を中心に、革新性のある物性や機能を持つ材料の開発を目指しています。この研究所は、1958年に発足した「工業材料研究所」がその起源で、旧「応用セラミックス研究所」から2016年に改称されました。現在は東京工業大学すずかけ台キャンパスに位置し、共同利用・共同研究拠点としても指定されています。

研究の開発目的

フロンティア材料研究所では、無機材料に加え、有機材料や金属材料などの幅広い分野において研究者が集結し、東京工業大学の材料研究の強みをさらに強化することを目指しています。2009年には、先端無機材料共同研究拠点に指定され、その下で様々な研究を進めています。現在は、未踏材料開拓や材料機能設計、融合機能応用、構造機能設計の4つの研究領域を設け、さらに建築物理研究センターを運営しています。

先端無機材料共同研究拠点

2009年から始まった先端無機材料共同研究拠点では、毎年約100件の共同研究が採択されています。これらは主に以下の5つのカテゴリーに区分されます。1つ目は、国際共同利用研究で、海外の研究者とのコラボレーションを通じて研究を行います。2つ目の一般共同利用研究では、国内外の所外研究者が本研究所の設備を利用し、共同で研究を進めます。3つ目の特定共同利用研究は、特定の課題に焦点を当て、所外の研究者と共に実施します。それに加え、国際ワークショップやワークショップを通じて具体的な課題に関する討論や研究を促進しています。

学際・国際的高度人材育成プロジェクト

この研究所は、2010年度から「学際・国際的高度人材育成ライフイノベーションマテリアル創製共同研究プロジェクト」を推進しています。これは、過去の金属ガラス・無機材料接合技術開発の成果を基に、6つの大学が協力して新しい学問の体系を構築し、技術開発の迅速化を図るものです。本研究所はこのプロジェクトの中心的な役割を果たしており、参加大学との連携によって多様な研究が行われています。

研究分野

フロンティア材料研究所では、以下の研究分野に特に注力しています：

• - 生体医療福祉材料
• - 環境保全・持続可能材料
• - 要素材料・技術開発
• - 特異構造高機能材料の合成・接合

教育と所属

また、東京工業大学では、学部と大学院が一体化した「学院」として運営されており、研究所の教員は物質理工学院材料系や環境・社会理工学院建築学系などに多く所属しています。このように、フロンティア材料研究所は、先進的な材料研究や技術開発を推進しながら、教育面でも重要な役割を果たしています。

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