東京建物 Brillia HALL

東京建物 Brillia HALL

東京建物 Brillia HALLは、東京都豊島区にある多目的ホールで、正式名称は豊島区立芸術文化劇場です。開館以来、東京建物が命名権を持っており、施設名は「東京建物 Brillia HALL」とされています。こちらのホールは、旧豊島区役所や旧豊島公会堂の跡地を活用した再開発プロジェクト、Hareza池袋の中心に位置しています。

概要

地上に広がるHareza池袋には、Brillia HALLのほかにも、ポニーキャニオンが運営するライブハウス「harevutai」や、ドワンゴが運営するオープン型スタジオ「ハレスタ」が存在します。低層部には中池袋公園に面したパークプラザが設けられ、訪れる人々に開放的な空間を提供しています。また、岡崎乾二郎によるタイルとガラスのアート「ミルチス・マヂョル」が、Hareza Towerととしま区民センターの間を繋げる役割を果たしています。

Brillia HALLの特徴

Brillia HALLは、演劇を主軸としたデザインが施されており、舞台と観客の距離が近いため、非常に臨場感のある体験が可能です。3層から成るホワイエは、客席を囲むように配置されており、その木立のような外装によって生まれる陰影が、日常と非日常をつなぐ雰囲気を創出しています。ホールの収容人数は1,300人であり、これは旧公会堂よりも多く設定されています。

開館初期には、宝塚歌劇団星組による『ロックオペラ モーツァルト』がこけら落とし公演として行われ、多くの観客を魅了しました。しかし、オープン直後は座席の配置が人々の視界に問題を引き起こし、特に前の席の人の頭によって舞台が見えづらいという声が多く寄せられました。この問題に対処するため、豊島区は2022年7月に座席改修を発表し、1階席の配置を千鳥状に変更し、さらには2階および3階席の座席数を減らす計画を策定しました。

他の施設

「harevutai」は、ポニーキャニオンが運営する最先端のライブ劇場であり、CGライブやライブ配信のための設備が整っています。この施設は、アーティストが新しい形で観客と向き合うための空間を提供しています。

また、ドワンゴが運営する「ハレスタ」は、オープン型のスタジオで、バーチャルキャラクターによるパフォーマンスや、アニメ・ゲーム関連のイベントを配信する機能が持たれています。ハレスタは、かつての『ニコニコ本社』や『ニコファーレ』の後継施設として、これらの属性を継承し、新たなエンターテインメントの場として生まれ変わりました。ただし、ハレスタは2023年4月30日に閉館することが決定され、その後も一部の催事が別の場所で行われるとされています。

命名権について

東京建物 Brillia HALLの命名権は、開館時から導入されており、東京建物は2019年5月から2029年4月末までの10年間の契約を締結しています。これにより、東京建物はホール名に名を残すことができ、施設運営においても重要な役割が期待されています。

参考資料

詳細な情報は、公式ウェブサイトや関連資料で確認できます。

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