東京拳闘会

東京拳闘会、通称「東拳」「東拳ジム」「東拳ボクシングジム」は、東京都豊島区東池袋に拠点を置く老舗ボクシングジムです。1924年7月、太陽神戸銀行（現三井住友銀行）の頭取であった樽谷公一氏により、荒川区日暮里で産声を上げました。日本プロボクシング界において、日本拳闘倶楽部に次ぐ二番目に設立されたジムであり、現在日本プロボクシング協会に加盟しているジムの中では最も長い歴史を誇ります。2024年7月には創立100周年を迎える、まさに名門ジムと言えるでしょう。

戦後、ジムは現在の豊島区東池袋に移転しました。建物は1階がボクシングジム、2階が選手寮という構成になっています。このジムからは過去に8人もの東洋・日本チャンピオンが誕生しており、その中にはプロで6人、アマチュアで1人のチャンピオンが含まれています。

特に著名な選手としては、

野口進（日本ウェルター級王者、野口ジム創設者）
大森熊蔵（日本スーパーライト級王者）
益子勇治（日本フェザー級王者）
荻原繁（東洋太平洋スーパーライト級王者）
佐藤東洋（日本フェザー級＆スーパーフェザー級王者、2階級制覇）
満武志（1981年全日本スーパーバンタム級新人王）
西條学（日本スーパーバンタム級王者）
岡本ナオヤ（2018年スーパーバンタム級日本ランキング2位）
清水智仁（2024年ジュニアチャンピオンズリーグ23kg級日本王者）

などが挙げられます。数々の名選手を輩出してきた実績が、ジムの質の高さを物語っています。

東京拳闘会の歴史を語る上で欠かせないのが、歴代会長たちの存在です。

初代会長：樽谷公一
二代目会長：岩渕義夫（東洋チャンピオンの荻原繁、日本チャンピオンの益子勇治、佐藤東洋らを育成）
三代目会長：鈴木清八郎（日本チャンピオンの西條学、岡本ナオヤらを育成）
四代目会長：内田十四貞（2024年JCL23kg級日本チャンピオン清水智仁を育成）

現在の会長である内田十四貞氏は、次世代の育成に尽力しています。

現在の主な所属選手は以下の通りです。

岡村龍也（2戦1勝1KO1無効試合）
吉田ヒロト（2戦1勝1敗）
守屋海（4戦2敗2KO2分）
橋口昌大（2戦1敗1分）
越智泰人（1戦1敗）
高橋虹空（2戦2敗）
西優輝（2025年3月17日デビュー予定）
松岡善之（デビュー前）

東京拳闘会は、100年の歴史の中で培われた伝統と、常に新しい風を取り入れる進取の精神を持ち合わせています。過去の栄光に甘んじることなく、未来のチャンピオンを育てるべく、日々努力を続けています。

外部リンク

東拳公式ページ
* 東拳ボクシングジム - Facebook

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