東京新幹線車両センター

東京新幹線車両センター

東京新幹線車両センター（とうきょうしんかんせんしゃりょうセンター）は、東京都北区にある東日本旅客[[鉄道]]（JR東日本）の新幹線を管理する車両基地です。広範な機能を備え、列車の運行を支える重要な役割を担っています。

概要

当センターは、武蔵野線の開業を機に設置されました。旧田端操車場の貨車操車場跡地に新しい基地を作ることで、多くの運行業務が円滑に行えるようにリフォームされていきました。新幹線の建設に対する反対運動が影響し、工事が進むまでにはかなりの時間を要しましたが、1978年10月のダイヤ改正を受け、田端操車場の機能が変わったことにより、やっと工事が着手されました。工事費に関しては、概算で317億円となっています。

設備

東京新幹線車両センターは、約28万m²の敷地面積を持ち、在来線用の敷地を縮小し、新幹線車両を扱うために約13万m²を確保しています。田端駅の隣には保守基地があり、田端と上中里駅の間には着発収容線が設けられています。また、上中里駅の近くには仕業検査庫があり、そこでは新幹線の定期点検やメンテナンスが行われています。

• - 着発収容線: 18両編成が収容可能な18本の線路（そのうち2本は差し替え線）。有効長は480m以上です。
• - 仕業検査線: 12両編成が整備可能な3本の線路があり、ここで車両洗浄装置も設置されています。

その他の施設として、保守基地やロングレール運搬車の留置線、保守用車の留置線、およびバラスト積込線などがあり、これらは効率的な保守管理を実現するために重要な役割を果たします。

沿革

このセンターは1985年に上野第一運転所として設立され、その後1987年には上野新幹線第一運転所と改称されました。さらに、2004年6月1日には現在の東京新幹線車両センターに名称が変更されました。そして、2019年に新幹線統括本部が発足した際、その管理が東京支社から新幹線統括本部へと移行しました。

業務内容

東京新幹線車両センターは、主に東京駅と上野駅発着の列車の仕業検査、臨時修繕、清掃作業、車両の留置を行っています。したがって、ここには常時配置されている車両はありません。列車は山手線の田端駅近くで本線から分岐し、センターに出入りするよう設計されています。この入出区線は上野側にのみ存在し、運行のスムーズさを確保しています。

東京新幹線車両センターは、技術と経験が融合した場であり、新幹線の運行を支える重要な施設として、その役割を果たし続けています。

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